Meizu M6 Noteのフルレビュー - ミドルレンジながらカメラはトップクラス

Meizu M6 Noteのフルレビュー - ミドルレンジながらカメラはトップクラス

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“あの”MEIZUがQualcomm製プラットフォームのSnapdragon 625を搭載した事で一躍有名になったMシリーズスマートフォンのMeizu M6 Noteのフルレビューを行います。

今回購入したモデルは4+64GBのブルーで、製品展開としてはシルバー、ブラック、ブルー、レッドの4色、3GB+16GB/3GB+32GB/4GB+32GB/4GB+64GBとなっています。

レッドは2017年12月9日現在、3+32GBモデルのみです。

 

フォトレビューは以下の記事をご覧ください。

 

ディスプレイ

Meizu M6 Noteは16:9のFHD(1920 x 1080)のディスプレイで、発表時のスローガン「STAY TRUE」を忠実に守っています。

太陽の下などの明かりのある時に使用するのに問題はありませんが、豆電球のみ点灯させて使用する時に自動で調節するように設定しているとディスプレイが明るすぎるかなという印象を受けました。

ただ、iPhone 7 PlusやMeizu PRO 7 Plusと比較すると明るいのであって、特段目に差し込んでくるような明るさではないです。

日の入りから日の出までディスプレイのブルーライトカットの効果が期待できる黄色味のかかった発色をする“Eye-friendly mode”があるのは魅力的で、低価格スマートフォンでありながらこういう所に気がついてるのは良い点です。

 

Snapdragon 625

Meizu M6 NoteはMEIZUとして3年ぶりの採用となるQualcomm製のプラットフォームで、Snapdragon 625が搭載されています。

総合的な数値はMediaTek Helio P20/P25よりも低いですが、3D性能が2,000点程上回っており、たったの2,000点ですが体感ではMeizu M6 Noteの方が快適にゲームをプレイできています。

ただやはり高負荷のかかる場面ではカクつきが見られ、いくらSnapdragonとは言えどもミドルレンジのプラットフォームとなっています。

GeekbenchではHelio P20/P25よりもスコアが高く、ただの処理でもMediaTekを上回っていることになります。

 

通信

Snapdragon 625を搭載したことによってdocomo回線のVoLTEに対応していることが判明しました。

auやSoftBankの回線を持っていないのでテストが出来ていませんので、現状わかっているのはdocomo回線のみとなります。

VoLTEに対応していながらもキャリアアグリゲーションに非対応で、Meizu M6 NoteはLTE Band 1/Band 3に対応していますので、docomo回線であれば大丈夫なはずなのですが、アップデートが追いついていないのか、意図的に対応させていないのかわかりませんが非常に残念です。

 

カメラ

ミドルレンジモデルながら1200万画素のメインカメラにはSONY製IMX362とSAMSUNG 2L7が採用されています。

中国メディアで1000元台としては品質は最高レベルと評されている通り、撮影していて気持ちが良いものが撮れています。

 

バッテリー

Meizu M6 Noteは4000mAhのバッテリーを搭載しており、高負荷のかかるゲームをしても全くと言っていいほど減りません。

SNSや電話などの軽い使用であれば5日間以上はゆうに持ち、ゲームをする人でも夜には30~40%は残っている状態なので、携帯電話として使うのに向いていると感じます。

最大18WのmChargeに対応しており、専用のACアダプターを使用することで30分で40%も充電することが出来ます。

 

総評

良いところ

  • アンテナライン上にLEDフラッシュが配置されている珍しいデザイン
  • 発色の良いFHDディスプレイ
  • 省電力性
  • 完成度の高いカメラ
  • 4Kビデオの撮影ができる
  • MicroSDに対応
  • VoLTEに対応
  • 本体の質感の良さ
  • イヤホンジャックがある

悪いところ

  • 夜の使用時には明るすぎるディスプレイ
  • Snapdragon 630や660ではない
  • MicroUSB
  • キャリアアグリゲーションに非対応

 

総合すると上記のようになります。

いくつもの良い点が有りますが、USB Type-Cに非対応なところで全ての良い点がかき消されてしまうほどこの点がもったいないです。

同じSnapdragon 625を搭載し、価格的にもライバル機にあたるXiaomi Mi 5XはUSB Type-Cに対応していますので、MEIZUの妥協点が明らかになり、本当にもったいないです。

 

 

カスタムROMのインストールを考えている人は残念ながらMeizu M6 Noteは今現在ブートローダーアンロックが出来ておらず、更にカーネルソースが公開されていませんのでもう少し待ったほうが良いです。

ロシアの大型掲示板の4pdaではアンロックの開発が進んでいるのも見受けられるので、彼らの実績から考えるとほぼ確実にブートローダーアンロックはされるでしょう。

 

一番の魅力としては「MEIZU x Qualcomm」ということで、ようやくSnapdragon搭載機が販売されたというところでしょうか。

MediaTekもHelioを冠したブランドのプロセッサーは申し分のない働きをしますが、イメージではSnapdragonの方が勝り、実際に動作が良いという感覚をもたらしてくれます。

MediaTekだからMEIZUのスマートフォンを避けていたという人にもおすすめできます。

 

中国メディアが1000元台のスマートフォンとしてはトップクラスと評していた理由がわかりました。

筐体の質感、カメラの性能、バッテリーの持ち、全てにおいて完璧と言えるでしょう。

比較的安く高性能なスマートフォンを使用してみたいという方におすすめできます。