魅藍10(mblu 10)が複数の中国の認証を通過

魅藍10(mblu 10)が複数の中国の認証を通過

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Lanchen(藍辰科技)は先日、魅藍(mblu)ブランドの携帯電話を復活すると発表し携帯電話市場への参入を明らかにしました。今回、復活後最初の製品と見られる魅藍10(mblu 10)が複数の中国の認証を通過しました。

 

TENAA(電信設備進網管理)によると魅藍10は型番M2110で認証を通過し、申請した企業は創聯時代通信(深セン)有限公司で、Lanchenではありません。

 

TENAAは10月中頃から中国国外のIPを弾いているので詳細な仕様の確認ができませんでしたが、共有されているものを引用すると、Android 11、6.517インチ HD+(1600x720) TFT液晶、最大2.0GHzのオクタコアCPUを搭載、RAM容量は4GB/6GB/8GB/12GB、内蔵ストレージは64GB/128GB/256GB/512GB、バッテリー容量は5000mAh、重量は201gです。

 

カラー展開はブラック、ホワイト、ゴールド、ブルーの4色です。また、4G対応製品として認証されているので5G通信非対応です。

 

型番と申請企業がわかったので3C(中国強制認証)で検索してみると、製造は広東省惠州市の惠州海弘科技有限公司で、充電は5V/2Aの最大10Wに対応しているとわかりました。充電器はMeizuの製品と同じく付属しないと記載されています。

 

Lanchenは広東省珠海市に拠点を構える企業ですが、M2110を開発したのは広東省深セン市の企業、製造するのは広東省惠州市と全てがバラバラです。そのため、開発を行った企業を企査査(Qcc.com)で検索してみます。

 

創聯時代通信(深セン)有限公司を検索すると、2018年11月30日に設立された企業で、法定代理人は黄忠(Huang Zhong)氏が務めます。監事は江涛(Jiang Tao)氏が務めています。

 

どこかでLanchenやMeizuが関わっていると思って相関図を見ると、この企業は法定代理人が株保有100%なので、LanchenとMeizuはまったくの無関係と見ていいと思います。そのため、Lanchenは創聯時代通信(深セン)有限公司に依頼して開発・製造の委託を任せたと考えています。

 

ただ、少し面白いことに創聯時代通信(深セン)有限公司は魅藍の英名と思われるMeiblueとmeibluの2種の商標を国家知識産権局(SIPO)へ申請しています。Lanchenが復活させた魅藍の英名はmbluのはずですが、携帯電話に限ってmeibluやMeiblueになるのでしょうか。今後の動向に注目する必要がありそうです。

 

そして、Bluetooth対応の魅藍手環(mblu Smart Bracelet)と思われるMZ-W001も創聯時代通信(深セン)有限公司が開発していますが、同じBluetooth対応のmblu Blusmblu Blus+はLanchen自身が開発を担当しており、何かを棲み分けて開発を分散させていると考えています。

 

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