韓国のサムスン電子は業界に先駆けて3nmプロセスの量産を開始し、現時点では安定した量産ができているとされています。そんな中、大企業が同社の3nmプロセスに興味を示しているとの情報が流れてきました。
韓国の情報通のガンニャック氏は、Qualcomm以外の大物企業が、サムスン電子の3nmプロセスに興味を示していると明らかにしました。同氏はサムスン電子の情報に関しては確かな信頼性があるため、どこかの大物企業がサムスン電子の先端プロセスに興味を持っているのでしょう。
ただ、同氏はこの情報を明らかにしただけで、どの企業が興味を示しているのか明らかにしませんでした。そのため、この発言を見た人々からざまざまな情報が出てきました。
あるひとりがAppleではないかと予想したところ、これに関しては否定しました。つまり、少なくともサムスン電子の3nmプロセスをAppleが採用する予定はないようです。同社はサムスン電子ではなく台湾のTSMCに完全に依存しており、iPhone 15 Proシリーズが搭載するA17 BionicはTSMCの3nmプロセスを採用します。
そういったことからAMDやNVIDIAの名前が出ましたが、ガンニャック氏はまったく反応していないので、どこの大物企業が興味を示しているのか不明です。ただ、AMDに関してはいくつかの製品を4nmプロセスでの製造委託を行ったことが明らかになっており、3nmプロセスに興味を持つのは問題ないように思えます。
公式の発表を待つ他にない状態ですが、「業界覇者」TSMCに対抗するサムスン電子での製造を委託しようと考えている企業があるのは、半導体業界にとって健全な動きを促進することになります。そのため、サムスン電子の3nmプロセスにかかる期待は非常に大きく、確かな性能の発揮と安心安全な量産に成功してほしいと思います。