TORQUE (トルク)やDIGNO (ディグノ)を日本市場で展開している京セラが、Snapdragon 7 Gen 1を搭載したKYG03をKDDI向けに開発していることがGeekbenchから判明しました。
KYG03の主なスペックは、OSはAndroid 13、RAM 6GBとなっています。Geekbench 6で計測され、発揮された性能はシングルコア性能が1,071点、マルチコア性能が2,986点となり、ミドルレンジの性能を有しています。
開発者コードを利用して詳しく見ると、CPUは最大2.40GHzが1基、同2.36GHzが3基、同1.80GHzが4基の1+3+4構成、GPUはAdreno 644となっています。更に、CPUの識別子が3399であることから主たるCPUがCortex-A710と判明し、GPUがAdreno 644であることを総合的に勘案するとSnapdragon 7 Gen 1だと確定できます。
ビルド番号は0.190RIで、release-keysの表記があるため、かなり完成品に近い状態で計測されたと思います。ちなみに、2023年6月6日にTORQUE 5G KYG01に配信された最新のアップデートではビルド番号が3.190VEとなっており、確認できる最初のアップデートと思われる2022年4月21日の配信ではビルド番号が1.011VEに更新されるため、最初の数字が0のKYG03は販売まではもう少しかかると予想しています。
京セラはSnapdragon 7 Gen 1を搭載したDuraForce PRO 3をアメリカ合衆国のVerizon (ベライゾン)向けに提供しており、この製品はKDDI向けのKYG03と同じくAndroid 13、RAM 6GBとなっていますので、完全に同じではないと思いますが、ある程度似たスペックの製品になる可能性があります。
ちなみに、KDDI向けの京セラの製品はKYG01がTORQUE 5G、KYG02が法人向けのDIGNO SX3となっていますので型番だけを見て名称を予測するのは難しい状況ですが、同社はTORQUEは継続して販売を行うと発表していますので、KYG03はTORQUE G06になる可能性が高いと予想ができます。
TORQUEは堅牢なスマホとしてアウトドアを趣味、仕事としている人たちから人気があり、ニッチな市場ではありますが確かな存在感を放っているブランドです。京セラが個人向けスマホ事業の終了を明らかにした際は多くの人たちが悲しみに暮れましたが、TORQUEの販売を継続すると発表した際にはそのブランドを愛する人達から喜びの声が聞かれました。
TORQUE G06 (仮称)はKYG03の型番でKDDIで販売され、auにて展開されるでしょう。質実剛健なスマホがほしい方は、すぐに買い替えないと日常生活が営めない人はTORQUE 5Gを買う必要がありますが、そうでない方はもう少しだけ待ってみてもいいかもしれません。