先日発表されたHuawei Kirin 990がCPU性能を計測するのに長けているGeekbenchに姿を現しました。
Geekbenchではクロック数が1.86GHzと記載されているのでKirin 990(Not 5G)であると確定することが出来ますが、開発者向け隠しコードを利用してみると2コアの2.86GHz+2コアの2.09GHz+4コアの1.86GHzと記載してあるので全てのスペックが一致します。更にIdentifierの欄にはpart 3392と書かれていますので、Kirin 980と同じくHiSiliconによってカスタマイズが施されたARM Cortex-A76コアを使用していることがわかります。
気になる性能はシングルコア性能が3,842点、マルチコア性能が11,644点という結果に。Kirin 980のパフォーマンスモード環境ではシングルコア性能が3,339点でマルチコア性能が10,056点なのでどちらも大きく性能向上しています。シングルコア性能は15%、マルチコア性能は16%の性能向上です。
今回出現したKirin 990を他のSoCと比較してみると、Kirin 990はSnapdragon 855 PlusよりもCPU性能が高いことがわかりました。しかし、シングルコア性能ではSamsung Exynos 9825やApple A12 Bionicには及んでおらず、CPU性能では頂点に立つことは出来ませんでした。ただHuaweiは電力効率、つまりは省電力性に力を入れていると話しておりますので、その性能は今回のGeekbenchや他のベンチマークでは測ることが出来ませんので、それを実感するには手にとって感じて見るほかありません。