Helio G99のAnTuTu Benchmark v9とGeekbench 5の性能が判明、Helio G95やHelio G90Tなどと比較

Helio G99のAnTuTu Benchmark v9とGeekbench 5の性能が判明、Helio G95やHelio G90Tなどと比較

2022年9月26日
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Infinix Note 12 Pro 4Gが初搭載したMediaTekのHelio G99(型番:MT6789)のAnTuTu Benchmark v9とGeekbench 5の性能が判明したので、Helio G96、Helio G95、Helio G90Tと比較します。

 

Helio G99は名称上はHelio G9x系列の最後の製品で、MediaTekが提供する4G対応製品の中で最高級の性能を誇ります。ちなみに、5G対応製品はDimensityの名称で展開されており、現在の最上位の製品はDimensity 9000+です。

 

Helio G99の主な仕様は、製造プロセスはTSMC N6、CPUは2.20GHzのCortex-A76を2基、2.0GHzのCortex-A55を6基の2+6構成、GPUはMali-G57 MC2で動作周波数は1068MHzです。

 

Helio G96と比較すると、製造プロセスがTSMC 12FFCからTSMC N6へ微細化、CPUはCortex-A76の動作周波数が上昇、GPUも動作周波数が上昇となっています。

 

性能に直結する部分が上方向に変更されていますので、確実に性能が向上します。

 

Helio G99のAnTuTu Benchmark v9における性能は、CPU性能が102,023点、GPU性能が91,017点、MEM性能が89,511点、UX性能が100,387点で、総合性能は382,938点となりました。

 

CPU性能はHelio G96から約3.5%の成長で、Cortex-A76の動作周波数が向上したことで成長に成功しました。また、製造プロセスの微細化による電力効率の改善による性能の向上も考えられますので、動作周波数と製造プロセスの点から成長したと思います。

 

GPU性能はHelio G96から約18.5%の成長で、こちらもCPU性能と同じく動作周波数の向上と製造プロセスの微細化による成長が考えられます。この性能は最適化が重要なのは言うまでもありませんが、原神がそれなりに遊べる程度の数値なので、高負荷なゲームが遊べる性能に仕上がっているのは素晴らしいと思います。

 

総合的に見ると、CPUとGPUの性能が向上しているため、Helio G99はHelio G96の後継製品と見ても問題ないでしょう。また、性能と名称が一致している製品なので、ひと目見ただけでどちらが優れているのかわかりやすく、購入すべきか見送るべきかの判断がしやすくなっています。

 

Geekbench 5におけるHelio G99の性能は、シングルコア性能が552点、マルチコア性能が1,923点となりました。

 

Helio G96と比較すると、すべての性能でHelio G99が上回っており、仕様通りの性能が発揮されました。ちなみに、前者の性能は約4.5%、後者の性能は約5.9%の成長に成功しており、BIG側のCortex-A76の動作周波数の2.20GHzへ上昇したことで性能差が正しく発生しました。

 

Helio G99の登場によって、東南アジア地域の性能の底上げに期待できます。Helio G96は東南アジア地域で多くの製品が発表されたので、Helio G99も同様にこの地域で発表されると考えています。

 

日本市場を考えるとHelio G96を搭載した製品は発表されていないため、Helio G99を搭載した製品が発表される可能性は現状では低いですが、もし仮に発表された場合でも忌避するほどの製品ではないと評価できます。

 

今のところ、搭載製品が少ないので注目を浴びている製品ではありませんが、近い将来に様々な企業が採用し、優れた性能と高い省電力性が評価されて注目を浴びると思います。