Visionox製ディスプレイを採用することで世界初の画面下カメラ機構を実現したZTE Axon 20 5Gの前面カメラ性能をカメラの評価機関DxOMarkが評価しました。
DxOMarkによると総合スコアは26点、細かい点数はPhotoが10点、Videoが51点という結果になり、2021年2月19日時点で後ろから数えて2番目となりました。今回発表されたスコアを上に位置する59点のMeitu V6(Photo:58/Video:61)、下に位置する22点のIntex Aqua Selfie(Photo:17/Video:29)と簡単に比較してみます。驚くことに、ZTE Axon 20 5Gは最下位ではありません。
Photo項目においてZTE Axon 20 5Gが著しく低いのはColor(色味)とArtifacts(データの誤りや信号の歪み)となっています。
Video項目において高いのはFocus(ピントを合わせる)とTexture(被写体の質感)、低いのはNoise(写真のざらつき)となっています。
総評としてDxOMarkはZTE Axon 20 5Gの良い所として静止画における露出は全体的に安定、ピントを合わせることが安定しているとしています。一方で悪いところは複数あり、不自然な肌の色の表現、静止画やビデオにおけるノイズが発生・ダイナミックレンジが限られている、ポートレートモードでの奥行きの推定誤差が頻繁に発生・ディティールが低い、低照度下におけるビデオ撮影のデータの誤りや信号の歪みが発生などがあります。
今回のZTE Axon 20 5Gは点数が低いことそのものは残念ではありますが、実際のレビューにおいては世界初の画面下カメラの製品ということである程度は許容されている部分もあります。そして、今後同様の機構を採用する製品はこの基準点となったZTE Axon 20 5Gを超える必要があり、より高い点数を出すにはディスプレイの進化が必要になりそうです。