DxOMarkがvivo X50 Pro+のカメラスコアを公開、注意点はDxOMark向けに調整したファームウェアを搭載

DxOMarkがvivo X50 Pro+のカメラスコアを公開、注意点はDxOMark向けに調整したファームウェアを搭載

2020年10月2日
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DxOMarkがvivo X50 Pro+のカメラ性能を計測しスコアを算出しました。DxOMarkは10月に新たな基準を設け、そのスコアを採用した製品を発表すると告知をしていますが、今回公開されたスコアは以前と変わらないので、Xiaomi Mi 10 UltraやHUAWEI P40 Proと比較しても問題ありません。

 

vivo X50 Pro+が搭載しているイメージセンサーは5000万画素のSamsung S5KGN1、3200万画素のSamsung S5KGD1SM、1300万画素のSamsung S5K3M5、1300万画素のSamsung S5K3L6となっています。今回のテスト項目に選ばれていませんがフロントカメラは3200万画素のSamsung S5KGD1です。

 

フォト性能は139点、ビデオ性能は104点で総合性能は127点という結果になりました。vivo X50 Pro+のスコアが発表されるまでは総合性能は130点のXiaomi Mi 10 Ultraが1位、128点のHUAWEI P40 Proが2位、125点のHonor 30 Pro+が3位となっていましたので、Honor 30 Pro+を上回って3位となります。

 

PHOTO性能をまとめたグラフです。vivo X50 Pro+はXiaomi Mi 10 UltraやHUAWEI P40 Proと比較して何か飛び抜けた性能を有しているわけではないことがわかります。

 

こちらがVIDEO性能をまとめたものです。こちらも特に秀でたものはありません。

 

ここからが本題で、DxOMarkで計測が行われている機種はDxOMark向けに調整したファームウェアを搭載していることがあります。

 

例えば、Xiaomi Mi 10 UltraはDxOMark向けのファームウェアが作成され、その状態で計測が行われました。一般のユーザーには配布されていないので、スコア公開時は同じものは撮影できません。一応、Xiaomiはその特殊なファームウェアそのままではないですが、カメラ性能をDxOMarkの状態に引き上げたものを後日配信しているので、今は同じものが撮影できます。しかし、重要なのは「DxOMark用に調整したファームウェア」が存在している点です。

 

vivo X50 Pro+もDxOMark向けのファームウェアが搭載されており、具体的な名称は「PD2011_A_3.1.1_DXO_TEST」となっています。“DXO_TEST”と記載されている点からもDxOMark向けと明らかですが、一般のユーザー向け最新バージョンは「PD2011C_A_1.14.1」なので全く違う状態で計測されており、フォト性能が139点でビデオ性能が104点、総合性能が127点と発表されても現状は発揮することは出来ません。本当にこのスコアを信じてもいいのでしょうか。

 

そして、この並べた画像は非常に意味があり、左の画像はスコアが公開された直後、右の画像は22時ごろに再ダウンロード(再保存)したものです。公開された直後の画像のコメント欄にいくつか記載がありますが、再ダウンロードした画像は全て削除されています。

 

更に、コメント欄だけではなく様々な情報が削除されており、本当にカメラに詳しい人はDxOMarkが公開するスコアだけではなく公開された写真の情報を利用してその製品のカメラ性能が優れているか精査するため、それが出来なくなってしまう情報の削除は正しい行動と言えるでしょうか。

 

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