MediaTek Dimensity 1000CのAnTuTu Benchmarkスコアが判明。VS. Snapdragon 765 5G、765G 5G、845

MediaTek Dimensity 1000CのAnTuTu Benchmarkスコアが判明。VS. Snapdragon 765 5G、765G 5G、845

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アメリカ合衆国の移動体通信事業者T-Mobile向けのLG VELVET 5G(LM-G900TM)が唯一搭載しているMediaTek Dimensity 1000CのAnTuTu Benchmark v8スコアが、米メディアのNeowin.netによって公開されたことで明らかになりました。T-Mobile向けLG VELVET 5Gは2020年9月に発表・販売されていますが全くAnTuTu Benchmark v8スコアが公開されなかったため、このメディアには非常に感謝しています。

 

比較対象としてSnapdragon 765 5G、Snapdragon 765G 5G、Snapdragon 845を選択していますが、理由として様々な市場でのLG VELVET 5GもしくはLG VELVET 4Gが搭載しているSoCであるためです。ちなみに韓国市場向けはSnapdragon 765 5G、台湾や日本市場ではSnapdragon 765G 5G、ヨーロッパの一部市場(ドイツ)やブラジル市場でSnapdragon 845を搭載したLG VELVETが販売されています。

 

Dimensity 1000Cのスペックは、台湾のTSMC製7nm FinFET製造プロセス、CPUは4xARM Cortex-A77 2.0GHz+4xARM Cortex-A55 2.0GHzのオクタコア構成、GPUはARM Mali-G57 MC5 @654MHzとなっています。

 

通信面においては5GはFR1で定義されているSub-6GHz帯に対応し、最大通信速度は2.3Gbps/1.2Gbpsとなっています。この他Wi-Fi 5対応、Bluetooth 5.1対応など、主要なものに対応しています。

 

Dimensity 1000CのAnTuTu Benchmark v8スコアは、CPU性能が119,672点、GPU性能が72,600点、MEM性能は67,425点、UX性能は59,902点で総合性能は319,599点という結果になりました。

 

CPU性能に注目するとDimensity 1000Cは119,672点、Snapdragon 765 5Gは98,382点、Snapdragon 765G 5Gは105,380点、Snapdragon 845は88,084点で、ARM Cortex-A77を採用していることでDimensity 1000Cが優位に立ちました。現状において明確な差を感じることはありませんが、もう1年経つと「並べて比較した場合」に少しだけ差を感じるかもしれません。

 

GPU性能はDimensity 1000Cは72,600点、Snapdragon 765 5Gは85,514点、Snapdragon 765G 5Gは93,859点、Snapdragon 845は141,249点で、Dimensity 1000Cは圧倒的に性能が低いため、同じ製品名ですが全く違うゲーム体験を実感することになっています。また、2018年のハイエンド製品が採用したSnapdragon 845のGPU性能は圧倒的で、ゲームをメインとする人はDimensity 1000CやSnapdragon 765 5G、Snapdragon 765G 5Gよりも喜ばしい選択となっています。

 

CPU性能はDimensity 1000C>Snapdragon 765G 5G>Snapdragon 765 5G>Snapdragon 845、GPU性能はSnapdragon 845>Snapdragon 765G 5G>Snapdragon 765 5G>Dimensity 1000Cとなっているため、バランスがいいのは全て2位に位置しているSnapdragon 765G 5Gを搭載したモデルということになります。

 

ちなみに、日本市場ではNTTドコモからSnapdragon 765G 5Gを搭載したLG VELVET L-52Aが発表・販売されているため、一番バランスの取れたLG VELVET 5Gが投入されています。

 

 

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