HuaweiやHonorがエントリーモデル向けにリリースしたスマートフォンに搭載しているHiSilicon製プロセッサーのHuawei Kirin 710、Kirin 710F、Kirin 710Aの違いが判明しました。
Kirin 710は2018年7月に発表されたプロセッサーで、Huawei nova3iが初搭載機です。主なスペックはTSMC製12nm FinFET製造プロセス、CPUは4xARM Cortex-A73(2.2GHz)+4xA53(1.7GHz)、GPUはARM Mali-G51 MP4(1000MHz)、LTEカテゴリーは12(600Mbps)/13(150Mbps)となっています。日本市場でも搭載機がリリースされており、Huawei Mate 20 liteやHuawei P30 lite、Huawei nova lite 3が有名です。
秋叶フブキ氏によるとKirin 710はTSMC製12nm FinFET製造プロセス、Kirin 710FはTSMC製12nm FinFET製造プロセス+SMIC(中芯国際)パッケージ、Kirin 710AはSMIC製14nm FinFET製造プロセスとなっています。その中で唯一のSMIC製14nm FinFET製造プロセスを採用したKirin 710Aは通常のKirin 710やKirin 710Fと比べて周波数を下げている(アンダークロック)ようです。
そのため、Kirin 710AはKirin 710とKirin 710Aと比べて性能が落ちているので注意が必要です。ただ今の所、Kirin 710A初搭載のHonor Play4T(AKA-AL10)はGeekbenchやAnTuTu Benchmarkのスコアが公開されていないのでどの程度落ちているのか不明です。
Honor Play4Tは2020年4月21日販売予定ですので、性能が明らかになり次第新たに記事を書く予定です。