Xiaomi初の自社SoCのSurge S1(澎湃 S1)を搭載した製品はXiaomi Mi 5cしかなく、さらにKernel Sourceを正しく公開するXiaomiでも何故かこの製品は公開されていないので様々な情報が謎に包まれている状態でしたが、同製品を入手した方の協力によって様々な情報がわかりました。
公式によって既に明らかな情報として、Surge S1はTSMC 28nm HPC+製造プロセス、CPUは4xCortex-A53 2.2GHz+4xCortex-A53 1.4GHzのオクタコア構成、GPUはMali-T860 MP4 @800MHz、LPDDR3 @933MHzを採用しています。
ログを利用し設定値をみてみると、CPUは最初の4xA53は2158MHzと1843MHz、残りの4xA53は1404MHzと1248MHz、624MHz、460MHzで、GPUは800MHzと624MHz、468MHz、312MHzと判明しました。ちなみに、CPUとGPUともに全て最大周波数になるのは非常に稀で、ベンチマーク利用時でも全てのコアが完全に駆動することはないようです。
たいていの製品はベンチマーク利用時などの高負荷な状態で最高のパフォーマンスを発揮するように調整されますが、Surge S1はどうやら違うようです。現在においてはenergy_stepを採用したExynos SoCがその様な傾向にありますので、Xiaomiは2017年にその技術を達成していた非常に先進的な企業です。
Thanks: @hkyamane | 山根康宏のモバイルネタ