中国政府の情報通信分野の主管庁である工業情報化部の直属組織の中国信息通信研究院(CAICT)が2017年のスマートフォン・フィーチャーフォン市場の分析結果を同社サイト内に掲載しました。
CAICTによると中国における2017年1月から12月の通年の総出荷台数は4.91億台で前年比12.3%減、新しい携帯電話は1054機種で前年27.1%減となっています。
一番出荷台数が多かったのは1月で4,686万台、少なかったのは2月で2,956万台となっています。2016年12月の出荷台数が6,316万台なので、全ての月で2016年12月を上回ることが出来ておりません。
2017年12月の4G対応携帯電話の出荷台数は4,041.2万台で、新機種が57種類の前年比33.1%と46.7%減になっており、2017年を総括して不況だったと言えます。
12月に出荷された4G対応携帯電話は全体の89.4%に該当し、それぞれ対応していた通信はFDD-LTEが98.8%、TD-SCDMAが99.5%、W-CDMAが98.4%、CDMA2000が89.6%となっています。
2017年通年の4G対応携帯電話の出荷台数は4.62億台で、新機種が810種類の前年比11.0%と34.6%減となっています。
2017年12月の中国製携帯電話の出荷台数は3,560.2万台で前年比36.4%減、総出荷台数の83.5%に該当し、新機種は83種類で31.4%減、12月の出荷台数の92.2%に該当しています。
2017年通年の中国製携帯電話の出荷台数は4.36億台で前年比12.4%減、総出荷台数の88.8%に該当し、新機種は985種類で27.8%減で、通年の出荷台数の93.5%に該当しています。
そのほか、2017年12月の“スマートフォン”の出荷台数は4,036.1万台で前年比33.2%減、総出荷台数の94.7%に該当し、その中でAndroidを搭載したスマートフォンは3,191.4万台となっています。
2017年通年のスマートフォンの出荷台数は4.61億台で前年比11.6%減、総出荷台数の93.9%に該当し、その中でAndroidを搭載しているのは3.83億台となっています。
12月にリリースされたスマートフォンは58機種で前年比45.8%減、総出荷台数の64.4%に該当し、その中でAndroidを搭載しているのは53機種となっています。
2017年通年の新スマートフォンは799機種で前年比35.8%減、総出荷台数の75.8%に該当し、その中でAndroidを搭載しているのは623機種となっています。
不況となったスマートフォン市場ですが、Xiaomiの様に大幅に出荷台数を増やしているメーカーがあります。
エントリーモデルからミドルレンジモデルのスマートフォンのスペックが上がってきて2年以上使えるものになっており、買い替えが思うようにいかなくなっているのかもしれません。
“まだ使用できるスマートフォン”をいかにして買い替えさせるのか、これが大事になってくるでしょう。
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