中国モデルのMeizu m3 noteにインストールできるファームウェアは中国版のみとなっており、最初からGoogle Playストアが入っていたり、対応言語の多い国際版のファームウェアをインストールすることが出来ません。
そして、国際版のファームウェアは安定版としてリリースされているので、試験的な機能はなく、今まで実装してきた機能の安定度を高めたものになっているので、中国版のように頻繁なアップデートは必要ないという方にオススメできます。
システムレベルに書き込まれているリージョンIDというのがありまして、それで中国モデルなのか国際モデルなのか識別しているので、中国モデルのリージョンIDを国際モデルのリージョンIDに変更しますと、中国モデルでも国際モデルと認識されるので国際版のファームウェアをインストールすることが出来るようになります。
Meizu Pro 5のリージョンIDの変更の仕方も記事にしておりますので、Meizu Pro 5でも書き換えようと思っていた方はこちらをご覧ください。
Meizu m2のリージョンIDも変更できますので、是非ご覧ください。
※注意(Attention)
この方法は、スマートフォン内部を書き換えます。
ファームウェアをインストールしても直らない領域を書き換えますので、全ての操作は自己責任でお願いします。
ReaMEIZUに書かれてある通りに行って、スマートフォンが故障してもReaMEIZUは責任を負いません。
準備
- adb環境の整ったPC(Windows 10でも可能)
- 中国版のMeizu m3 note(Flyme 5.1.3.0A ~ 5.1.3.3Aどれでも可能)
- こちらからchidm3n.ch
ダウンロードしたchidm3n.shは以下のようになっております。
書き換える領域は内部SDカードとなっております。
#!/system/bin/sh echo "change id to international for meizu m3 note" echo "make backup devinfo" dd if=/dev/block/mmcblk0p28 of=/storage/emulated/0/Download/devinfo_cn.img if [ "$?" == 0 ] ; then echo "backup of original devinfo stored on /storage/emulated/0/Download/devinfo_cn.img" else exit 1 fi echo "try to change phone id to international 68151001" echo -e 'x35' | dd of=/dev/block/mmcblk0 bs=1 seek=797443075 count=1 if [ "$?" == 0 ] ; then echo "success" echo "now you have intl phone id = 68151001" echo "Please reboot your phone" else exit 1 fi
①. Meizu m3 noteのRoot権限を取得する。
以下の記事を参考に、Root権限を取得して下さい。
Meizu謹製のRoot権限では上手に動かないので、SuperSUを導入して下さい。
②. シェルスクリプトを利用してリージョンIDを変更する。
以下のようにコマンドを入力していくと、リージョンIDを変更するシェルスクリプトが動きます。
シェルスクリプトを実行すると内部を書き換えますので注意しましょう。
C:Users******Desktop>adb shell shell@m3note:/ $ su su root@m3note:/ # sh /storage/emulated/0/chidm3n.sh
③. 再起動する。
変更したリージョンIDを保存するために再起動します。
スマートフォン本体から再起動してもいいですし、以下のコマンドを入力して再起動しても構いません。
C:Users******Desktop>adb reboot
6月9日現在、公式による国際版のファームウェアがリリースされていないので、今はリージョンIDを変更するだけとなります。
リリースされれば、クリアデータをしてインストールしてください。
ファームウェアのインストール方法は以下の記事を参考にしてください。
作成手順
パーティションはmmcblk0pXですが、emmcだと領域が表示できるので、以下のコマンドで出力。
shell@m3note:/ $ cat /proc/emmc
出力したのが以下。
cat /proc/emmc partno: start_sect nr_sects partition_name emmc_p1: 00000040 00008000 "recovery" emmc_p2: 00008040 00000400 "para" emmc_p3: 00008440 00100000 "custom" emmc_p4: 00108440 00005000 "expdb" emmc_p5: 0010d440 00000800 "frp" emmc_p6: 0010dc40 00000200 "ppl" emmc_p7: 0010de40 00010000 "nvdata" emmc_p8: 0011de40 00003800 "proinfo" emmc_p9: 00121640 00010000 "metadata" emmc_p10: 00131640 0000a000 "rstinfo" emmc_p11: 0013b640 00004000 "protect1" emmc_p12: 0013f640 000049c0 "protect2" emmc_p13: 00144000 00004000 "seccfg" emmc_p14: 00148000 00004000 "oemkeystore" emmc_p15: 0014c000 0000c000 "md1img" emmc_p16: 00158000 00002000 "md1dsp" emmc_p17: 0015a000 00001800 "md1arm7" emmc_p18: 0015b800 00002800 "md3img" emmc_p19: 0015e000 00002800 "nvram" emmc_p20: 00160800 00000800 "lk" emmc_p21: 00161000 00000800 "lk2" emmc_p22: 00161800 00008000 "boot" emmc_p23: 00169800 00004000 "logo" emmc_p24: 0016d800 00002800 "tee1" emmc_p25: 00170000 00002800 "tee2" emmc_p26: 00172800 00003000 "secro" emmc_p27: 00175800 00006800 "keystore" emmc_p28: 0017c000 00004000 "devinfo" emmc_p29: 00180000 00500000 "system" emmc_p30: 00680000 000d8000 "cache" emmc_p31: 00758000 032ddfdf "userdata" emmc_p32: 03a35fdf 00008000 "flashinfo"
emmc_p1がmmcblk0p1として対応するので、どのファイルがどの領域なのかわかればOK。
いつもはproinfo(mmcblk0p8)を変更するのですが、Meizu m3 noteのproinfoにはリージョンIDが記入されていませんでした。
代わりに記入されていたのがdevinfo(mmcblk0p28)の領域。こちらにリージョンIDが記されていました。(上画像の68101001がリージョンID)
となると、内部SDカードにリージョンIDが記入されている可能性が非常に高いので、mmcblk0をバックアップ。
といきたいのだけれども、内部SDカードなのでモデルによって変更されますが、16GBや32GB保存することになるため、一定量保存したら中止することにしました。
shell@m3note:/ $ su su root@m3note:/ # dd if=/dev/block/mmcblk0 of=/storage/emulated/0/Download/proinfo_img
ある程度保存した内部SDカードのファイルをバイナリエディタで開き、68101001を16進数に変更した数値でデータ検索すると、2F880400で発見することが出来ました。
Meizu Pro 5やMeizu m2より難解な所に保存されているのがわかります。
国際版のリージョンIDが68151001となっているので、4番目の数値を変更すると国際版として認識されるようになります。
非常に奥深くにあるので、スマートフォン上でもPC上でも変更がしにくいので、シェルスクリプトで変更することにしました。
2F880400の03だけを変更したいので、2F880403を10進数に変更する。
非常に便利なサイトが合ったので、数値を入力すると797443075と出力されたのでこちらの数字の位置を"5"に変更するように指示をすれば大丈夫。
で、ゴニョゴニョすればchidm3n.chの出来上がり。