中国市場における5G通信に対応した携帯電話出荷台数が中国信息通信研究院(CAICT)によって公開されました。CAICTは中国政府の情報通信分野の主管庁である工業情報化部の直属組織です。
CAICTによると2019年の間に発表された5G通信対応携帯電話の数は35機種、総出荷台数は1376.9万台となっています。2018年には1機種も発表されていないので、今回のデータが基準となっていきます。
ちなみに4G通信対応携帯電話の出荷台数は3.59億台なので、5G通信対応携帯電話はまだまだ市場占有率は高くありません。
5G通信対応携帯電話はSnapdragon 855/855 PlusやHuawei Kirin 990/990 5Gを搭載したフラッグシップ製品が多く、価格も3000元(約48,000円)以上となっていますので多くの人が購入するには至っていません。更に5G対応エリアも限られている為、限定的な機能となっているのでまだまだ4G通信対応携帯電話の需要が高いでしょう。
2020年は5G対応携帯電話が2019年よりも広い価格帯で多く発表される見込みですが、5Gでないといけない魅力が一般の人にはありませんので爆発的にシェアを伸ばす可能性は低いと考えています。