本日より販売開始となったApple製新スマートフォンのiPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Max Proに搭載されているApple A13 Bionicのベンチマークスコアが判明しました。今回利用するベンチマークソフトはAnTuTu Benchmark Version 7、Geekbench v5です。
中国市場ではAndroid OS搭載機に向けAnTuTu Benchmark Version 8がリリースされていますが、iOS向けはAnTuTu Benchmark Version 7が最新となっているので、同じバージョンでの比較を行います。
かんたんなスペック比較です。Apple A13 BionicのCPUは2+4のヘキサコア構成、2コアのパフォーマンスコアは20%の性能向上と30%の省電力化、4コアの省電力コアは20%の性能向上と40%の省電力化に成功しています。GPUはクアッドコア構成で40%の性能向上と40%の省電力化に成功、Neural Engineはオクタコア構成で20%の性能向上と15%の省電力化に成功しています。今回はCPUとGPU性能に注目します。
Apple A13 Bionicの総合性能は458,851点で圧倒的優位に立っています。CPU性能は144,615点で従来機のApple A12 Bionicから11%の性能向上に成功しています。GPU性能は222,208点でこれも圧倒的、従来機と比較して52%の性能向上に成功しています。AppleはCPU性能が20%、GPU性能が20%の性能向上に成功していたと発表していましたが、AnTuTuベンチマークではGPUの成長が大きく見えます。
これは頂点に立っていると言っても過言ではないでしょう。
Geekbench v5ではDell Precision 3430に搭載されているIntel Core i3-8100のシングルコア性能の1,000点が基準となっています。つまり、スマートフォン向けSoCで1,000点を超えればPC向けCPUに匹敵するCPU性能を有していることになります。
その1,000点を超えたのはApple A13 BionicとApple A12 Bionic。Apple A13 Bionicは従来機と比較してシングルコア性能が19%の性能向上、マルチコア性能は23%の性能向上に成功しています。これはAppleの発表に近く、しっかりと後継機の立ち位置を守っています。シングルコア性能とマルチコア性能ともに競合他社のSoCを凌駕している状況にあり、Appleの開発力の高さが伺えます。