先日発表された第4世代のiPad Pro 11インチとiPad Pro 12.9インチに搭載されている新しいタブレット向けSoCのApple A12Z BionicのAnTuTu Benchmarkスコアを、AnTuTu Benchmarkを開発提供しているAnTuTuが公開・リークしました。
今回公開したiPad Pro 11インチはRAM 6GB+内蔵ストレージ128GBモデル、iPad OS 13.4を搭載しています。
AnTuTuによるとデータベースには“ipad 8,10”の名称で計測されており、第3世代のiPad Proが“ipad 8,1-ipad 8,8”まであるので新しいiPad Proであると予想してこのスコアを採用しています。ベンチマークに左右するスペックとしてRAM 6GB、内蔵ストレージ 128GBモデルを採用していること明かしています。
比較対象は第3世代のiPad Pro 11インチ(4+256GB)、iPhone 11 Pro Max(4+512GB)、iPhone XS(4+512GB)、第2世代iPad Pro 10.5インチ(4+256GB)で、AnTuTuの声明通りAndroid OSを搭載しているQualcomm Snapdragon 865 5GやSamsung Exynos 990、Huawei HiSilicon Kirin 990 5Gとは比較していません。
Apple A12Z Bionicの性能は、CPU性能が186,186点、GPU性能が373,781点、MEM性能が74,998点、UX性能が77,253点で、総合性能は712,218点という結果になりました。Apple A12X Bionicの総合性能が705,585点なので微増と考えてしまうかもしれませんが、A12Z Bionicは6+128GBでA12X Bionicは4+256GBとなっていますのでRAM容量と内蔵ストレージが異なっており、単純な比較としてCPU性能とGPU性能に注目すると、CPU性能には変更ありませんが、GPU性能はただでさえ十分に高い34万点から37万点に大幅上昇しています。
A12Z BionicとA12X Bionicのスペックは、CPUではA12Z BionicとA12X Bionicは共通して4+4のオクタコア構成を採用していますが、GPUではA12Z Bionicが8コアでA12X Bionicが7コアとなっており、GPU性能の大幅上昇は、このたった1つのコアが増えたことが関係しているでしょう。
今回ベンチマークに採用されたモデルは6GB+128GBモデルですが、この他に256GB、512GB、1TBモデルが存在していますので、6GB+1TBモデルであれば今回公開されたスコアよりも遥かに高いスコアを算出することが出来ます。
注文は既に受け付けており、販売は3月25日を予定しています。