AnTuTu Benchmarkを開発提供しているAnTuTuは、2021年1月に計測されたAndroid OS搭載製品のスコアランキングを公開しました。対象製品はAndroid OS搭載製品(スマートフォン・タブレット)、対象地域は中国市場のみ、ランキングに掲載される条件は1ヶ月の間に1,000件以上の計測が必要です。
新たな年となった2021年1月のランキングは、1位がvivo iQOO 7(12GB+256GB)で728,784点、2位がXiaomi Mi 11(12GB+256GB)で705,593点、3位がHUAWEI Mate 40 Pro+(12GB+256GB)で702,553点という結果になりました。
1位のvivo iQOO 7と2位のXiaomi Mi 11はSnapdragon 888 5Gを搭載し、3位のHUAWEI Mate 40 Pro+はKirin 9000を搭載しています。過去の戦いを見ていくと新しいKirin SoCが発表されれば頂点に立つけれども、後日新しいSnapdragon SoCが発表されると大差をつけられて転落していく状態でしたが、今回のSnapdragon 888 5GとKirin 9000の総合的な差はあまりないように感じられます。もちろんSnapdragon 888 5G搭載機は次々と発表されていくのでKirin 9000を搭載した製品は徐々にランクを落としていきますが「差」を見るとそれほどないので、性能を鑑みてもKirin 9000搭載製品を購入するというのは間違っていない選択肢だと思います。
4位以降はHUAWEI Mate 40 Pro、OPPO Reno5 Pro+、iQOO 5、Redmi K30S Ultra、iQOO 5 Pro、vivo X50 Pro+、Xiaomi Mi 10 Ultraとなっており、HUAWEI Mate 40 Proを除いて他の機種はGPUがOCされたSnapdragon 865 5Gを搭載しています。
ミドルレンジ帯における2021年1月のランキングは、1位がDimensity 820を搭載したRedmi 10X 5G(8GB+128GB)で401,389点、2位は同じくDimensity 820を搭載したRedmi 10X Pro 5G(8GB+128GB)で398,264点、3位はKirin 985を搭載したHUAWEI nova 7(8GB+128GB)で395,463点という結果になりました。
少しの疑問としてExynos 1080を搭載したvivo X60とvivo X60 Proがいないという点です。AnTuTuの公開しているランキングは「フラッグシップ」と「ミドルレンジ」に分けられているため、フラッグシップ製品として発表されているvivo X60とvivo X60 Proはvivo iQOO 7やXiaomi Mi 11と同じ土俵で戦うべきですが、従来製品となるvivo X30 5Gとvivo X30 Pro 5Gもフラッグシップ製品として発表されましたがミドルレンジのランキングに位置していたので、後継製品となるvivo X60とvivo X60 Proは除外されているのは腑に落ちません。ちなみに、Exynos 1080を搭載したvivo X60 Proは615,564点でミドルレンジのランキングでは圧倒的な1位となります。
4位以降はHUAWEI nova 7 Pro、Honor 30、Honor X10、Honor nova 7 SE、OPPO Reno5 5G、Redmi Note 9 Pro 5G、realme Q2 Pro 5Gとなっています。