ゲーミングスマートフォンのBlackShark 2が採用したことで大きく話題となったDC調光。DC調光と対になる言葉にはPWM調光があり、PWM調光では画面が暗くなるとちらつきが発生しますが、DC調光を採用するとちらつきが大幅に軽減され、疲れ目対策として注目を浴びています。
多くの企業がこのDC調光を採用すると言った旨の発言をしており、Meizuも採用を考えている状態です。今回は、システムエンジニアの洪漢生(Hong Hangsheng)氏がQualcomm Snapdragon 845を搭載したMeizu 16th PlusにDC調光を採用した場合と、引き続きPWM調光を採用している場合でどの様な変化があるかというテスト動画を公開しました。
左のブラックのMeizu 16th PlusがPWM調光を採用し、右のホワイトのMeizu 16th PlusがDC調光を採用しています。動画は画面の明るさを設定から直接触っている至ってシンプルなもので、PWM調光を採用しているブラックは画面が暗くなるとちらつきが発生しますが、DC調光はちらつきが発生していない(軽減されている)ように見えます。
スマートフォンは日用品レベルに定着しており、深夜まで使う人もいるのでDC調光を採用してユーザーの目の負担を少しでも減らすというのは「サポート」を考える上ではとても大事でしょう。
しかし、ディスプレイ装置専業メーカーのEIZOによるとPWM調光はちらつきが気になるという欠点を持っていますが明るさの調節の範囲が広く、回路設計が容易という利点があります。逆にDC調光はちらつきが起こらない利点がありますが、暗い表示での色の制御が難しく、回路設計が複雑になりやすいという欠点があるようです。
フラッグシップモデルにブランド価値がある有名な企業はDC調光を積極的に採用するのが望ましいですが、有象無象の企業はいかに価格を抑えるかが重要視されている所もありますので、回路設計が複雑になりやすいという欠点を乗り越える必要があるのかという点については何とも微妙な所です。