MediaTek、Dimensity 9600 Proの性能アピールのために前作「Dimensity 9500」の性能を大幅に下げる暴挙に出る

MediaTek、Dimensity 9600 Proの性能アピールのために前作「Dimensity 9500」の性能を大幅に下げる暴挙に出る

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台湾のMediaTekは2026年9月15日に業界最先端の2nmプロセスを採用したDimensity 9600 Proを発表しましたが、非常に不誠実な方法で性能向上をアピールしていたことが判明しました。これは業界の信頼を揺るがす発表方法となっているので、是非とも共有したく記事にしています。

 

MediaTekはDimensity 9600 ProのCPU性能が、Geekbench v6.4基準でシングルコア性能が4,276点も発揮し、前作のDimensity 9500から17%も向上したと発表しました。この性能が向上するとカクつきが減りキビキビとした動作が期待できるので非常にうれしく、このMediaTekの発表で喜んだ人もいるのではないでしょうか。

 

上の画像はDimensity 9500を発表した際、前作のDimensity 9400からどの程度CPU性能が向上したのか発表したものです。この時点でのDimensity 9500の性能はGeekbench v6.4基準で4,007点となっており、Dimensity 9600 Proを発表した時の数値と異なっていることがわかるでしょうか。

 

同じ「Geekbench v6.4」基準なのに、Dimensity 9500を発表した時は4,007点、Dimensity 9600 Proを発表した時は3,666点に変化しています。これを計算すると約8.5%も性能が低下していますので、この数値で性能向上をアピールするのは不誠実な方法だと言ってもいいでしょう。

 

一応、MediaTekの名誉のために記載するとDimensity 9600 Proが発揮するCPU性能は4,276点で、Dimensity 9500の4,007点より高いので性能向上はしています。アピールの方法が問題で、Dimensity 9500を発表した際の性能を基準とするとDimensity 9600 Proの性能向上幅は約6.7%となります。この数値ではフラッグシップ向けとしては致命的に低いので昨年のデータを操作するといった事になったのでしょうか。

 

せっかくなのでマルチコア性能も見ておきましょう。新SoCとして発表されたDimensity 9600 Proは12,650点を発揮し、前作のDimensity 9500から15%も向上したようです。この性能が向上すると複数のアプリを起動させたりしても動作が低下しにくく、また、高負荷なアプリを開いても快適な動作が提供され続けるといった利点があります。

 

2025年に戻ってDimensity 9500を発表した際の数値は11,217点ですが、こちらに関してはDimensity 9600 Proの発表で用いられた数値が11,014点で差がほとんどありません。低下していることはしていますが、誤差の範囲に収めることが可能な数値なので問題ないでしょう。これにより、大幅に性能が下がった・下げられたのはシングルコア性能だけとなります。

 

ここ数年のMediaTekのDimensityは「フラッグシップ製品と言えばQualcommのSnapdragon」の牙城を崩しつつあったので期待していたのですが、この発表会での性能向上アピールの不誠実さには心底がっかりしました。今後はそういった発表はせず、自社の製品に誇りを持って誠実にアピールしてほしいです。

 

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