残念なことにMeizu (魅族科技)は2026年3月に立ち止まり、歩くことをやめてしまいましたが、主要な人物が退職したと言った情報は流れていませんでした。そんな状況でしたが、同社の衰退期を支えたCMO (最高マーケティング責任者)の万志強 (Wan Zhiqiang)氏は自身のWeiboでMeizuを退社したことを発表しました。
万志強氏が投稿したWeiboにはMeizuに対する感謝が述べられており、企業に対してはブランドの成長を支えられた経験が誇りと感じ、ファンに対しては長期にわたるサポートと友情に感謝を表明しています。そして、その投稿によると同氏は20年近く在籍していたようで、Meizuの始まりが2003年3月なのでかなりの古株に入るでしょう。
同氏は基本的に裏方にいましたが、2019年8月に開催されたMeizu 16s Proで発表会に登壇して以降は実質的にMeizuの「顔」となります。ただ、この時期は成長が止まって衰退が始まっており、かなり不遇の立場ではありました。同社の全盛は2016年で、2200万台を出荷し世界で12番目のシェアになりましたが、それからはわかりやすい転落をしました。最終的には自動車会社のGeely (吉利)に買収され、Xingji Meizu (星紀魅族)として延命に成功しましたが、努力も虚しく皆さんが知っているとおり事業停止の結果となりました。
一部の人は万志強氏が「Meizuにとどめを刺した」といった印象を抱いていますが、衰退が始まった企業が復活してもう一度成長するのは非常に厳しいです。実際に復活に成功した企業が存在するのでテレビやネット、書籍といった媒体で取り上げられ、その復活事例をよく見かけますが稀な現象であることは理解しておく必要があります。そのため、Meizuが復活に失敗したこと自体は同氏にも一定の責任があるにはありますが、責め立てられるほどではありません。
Meizuを退社した万志強氏は新たな道を歩むことが明らかになっており、Meizuのスローガンでもあった「追求源于熱愛 (追求は情熱から始まる)」を企業名に含んだ「珠海追求源于熱愛科技有限公司」を設立しています。資本金は800万元で持株比率は万志強氏が22.5%、残りの77.5%は珠海熱愛同行管理咨詢合伙企業と呼ばれるもので、業界関係者によるとその株主の大半は過去にMeizuに在籍していた人のようです。
さらに同氏は「珠海市熱愛信息咨詢有限公司」も設立しており、この企業は業界関係者によるとPRや広告などのマーケティングを担当するとしています。「珠海追求源于熱愛科技有限公司」が開発したものを「珠海市熱愛信息咨詢有限公司」が宣伝するといった形になるでしょうか。
具体的にどんな製品を販売するのか不明ですが、一部ではPANDAERと呼ばれるアクセサリーを販売すると言われています。このPANDAERはMeizu時代から存在しており、自社製品のケースやUSBケーブルの他に、iPhoneのケースやLightningケーブルを販売していました。これが意外と公表で、末期のMeizuはこちらに注力していたこともあるため、万志強氏はこのPANDAERは伸びしろがあると考えたのでしょう。
新たなスタートを応援しています。Meizuを支えてくれて感謝しています。一回りも二回りも大きくなって拝見することを期待しています。





