Dragonwing Q-6690の仕様を見る、その正体は「Volcano」として開発された「あれ」

Dragonwing Q-6690の仕様を見る、その正体は「Volcano」として開発された「あれ」

注:当サイトは広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

NTTドコモは昨日2026年6月29日に、DuraForce EX2 KC-S704を取り扱うと発表しましたが、搭載しているSoCがDragonwing Q-6690と見慣れないものでした。そういったこともあって混乱している人が多く見られたので、急いで検索してある程度は分かりましたので共有します。

 

名称 Dragonwing Q-6690
CPU Kryo

1x Cortex-A720

3x Cortex-A720

4x Cortex-A520

Kryo

1x Cortex-A720

3x Cortex-A720

4x Cortex-A520

識別子 65_3457

65_3457

65_3456

65_3457

65_3457

65_3456

リビジョン r0p1

r0p1

r0p1

r0p1

r0p1

r0p1

動作周波数 2.96GHz

2.71GHz

2.02GHz

2.02GHz

2.02GHz

1.80GHz

GPU Adreno 810 (2CU) Adreno 810 (2CU)
動作周波数 1150MHz ?
NPU/DSP Hexagon NPU

6 TOPS

カメラ Triple 12-bit Spectra ISP

3200万画素+2100万画素(ZSL) or 3x2100万画素(ZSL)

リフレッシュレート 144Hz (WFHD+)
エンコード/デコード Encode: 4K@60fps

Decode: 4K@120fps

RAM LPDDR5 (3200MHz)

LPDDR4X (2133MHz)

ストレージ UFS 3.1

eMMC 5.1

USB USB 3.1
Wi-Fi Wi-Fi 7 (11be)
Bluetooth Bluetooth 6.0
位置情報 GPS, GLONASS, Galileo, BeiDou, QZSS, NavIC

(GNSS: L1 / L5)

通信 統合: 5G Modem (Release-17)

Sub-6GHz

充電規格 ?
製造プロセス TSCM 4nm N4
型番 QCS6690 (Standalone)

QSM6690 (With Modem)

公式サイト Qualcomm

Dragonwing Q-6690の主な仕様は、製造プロセスがTSMC 4nm N4、CPUが最大2.96GHzで動作するCortex-A720と最大2.71GHzで動作するCortex-A720と最大2.02GHzで動作するCortex-A520を1+3+4構成で採用、GPUは最大1150MHzで動作するAdreno 810、RAM規格はLPDDR5、内蔵ストレージ規格はUFS 3.1、モバイルデータ通信は5Gをサポートします。

 

基本のDragonwing Q-6690は上の仕様ですが、DuraForce EX2が採用したものはそれとは異なっており、いわゆる下位モデルとなります。主な違いは、CPUが最大2.96GHzで動作するCortex-A720が最大2.02GHzに、最大2.71GHzで動作するCortex-A720が最大2.02GHzに、最大2.02GHzで動作するCortex-A520が最大1.80GHzになり、GPUはAdreno 810で共通ですが動作周波数は下がっています。

 

Dragonwing Q-6690を搭載するのはDuraForce EX2が初ではないのでGeekbenchにいくつか計測結果があり、その結果によると上位版はシングルコア性能が1,321点、マルチコア性能が3,754点となっている一方で、下位版はシングルコア性能が846点、マルチコア性能が2,926点となっています。下位版のシングルコア性能は上位版の約64%、マルチコア性能は約78%で、かなりの差があります。

 

Dragonwing Q-6690を搭載したZebra ET401の計測結果を見ると、マザーボード欄に「volcano」と表記されています。これはコードネームを意味しており、Qualcommの製品において「volcano」として開発されたのはSnapdragon 7s Gen 4とSnapdragon 7s Gen 3、Snapdragon 6 Gen 4です。これらのSoCは、CPUはCortex-A720とCortex-A520を組み合わせており、GPUはAdreno 810を採用しています。Dragonwing Q-6690と構成しているものが同じです。

 

そのため、DuraForce EX2が搭載したDragonwing Q-6690は存在としては見慣れていないので珍しいですが、実際の正体としては見慣れています。日本市場ではNothing Phone (4a)がSnapdragon 7s Gen 4を、AQUOS R10がSnapdragon 7s Gen 3を搭載しており、普段使いしている人もいるのではないでしょうか。

 

「volcano」一族をまとめました。上位版のDragonwing Q-6690はSnapdragon 7s Gen 4よりも性能が高いですが、下位版はSnapdragon 6 Gen 4よりも性能が低くかなりの幅があります。これを踏まえて、DuraForce EX2が搭載しているものは下位版となるので、Snapdragon 6 Gen 4よりも性能が低くなります。

 

DuraForce EX2は法人向けで、NTTドコモで2026年9月下旬以降に販売を開始します。主なスペックは、OSはAndroid 16、ディスプレイは60Hz 5.8インチ HD+ TFT液晶、SoCはDragonwing Q-6690、アウトカメラは5000万画素、インカメラは800万画素、RAM容量は8GB、内蔵ストレージ容量は128GB、外部ストレージ (MicroSD)は対応、バッテリー容量は4150mAh、重量は約250gです。

 

 

Source | 参考(1) | (2) | (3)