韓国のサムスン電子が次世代SoC「Exynos 2600」の量産を開始したとthebellが伝えました。同SoCはGalaxy S26シリーズで初登場する予定です。
thebellによると2025年9月29日、業界内でサムスン電子がExynos 2600の量産を開始したとの情報が流れたとのこと。そして、この量産は当初の予定よりも早いようで、その理由として同SoCが第1世代2nmプロセスのSF2を初めて適用するため、性能の安定化などを綿密に調べるために早めたのではないかと予想されています。
Exynos 2600は前述の通りSF2で製造予定で、前代のExynos 2500が採用したSF3 (第2世代3nmプロセス)と比較して性能が12%の向上、電力効率が25%の向上を達成することが報告されています。ここ数年は先端プロセスでは苦戦していますが、このSF2が正しく出てこれば起死回生の一手となるでしょう。
現時点で判明しているExynos 2600の主な仕様は、最大3.80GHzで動作するC1-UltraをCPUに採用し、GPUはXclipse 960を採用します。このほか、モデムを統合しないことが物流情報から判明しており、基本的に統合するQualcommやMediaTekとは異なったアプローチを行うことになります。
このExynos 2600を初搭載するのはGalaxy S26シリーズで、来年の1月から2月に登場するでしょう。そのGalaxy S26シリーズはS26 ProとS26 Edge、S26+、S26 Ultraで展開される予定で、この中でExynos 2600を搭載するのはS26 Proが有力です。ただ、すべての市場でExynos 2600を搭載されるのではなく、現時点では韓国市場とヨーロッパ市場向けが搭載する予定です。
日本市場や中国市場、北米市場ではQualcommが開発したSnapdragon 8 Elite Gen 5を搭載する予定です。当然「for Galaxy」が付与された通常版より強化されたものを搭載し、競合他社よりも一歩先を走るでしょう。

