アメリカのQualcommは2024年5月17日、すでに発表されているSnapdragon 4 Gen 2の性能を高くしたSnapdragon 4 Gen 2 Accelerated Editionを発表しました。
名称 | Snapdragon 4 Gen 2
(Accelerated Edition) |
Snapdragon 4 Gen 2
(Standard Edition) |
CPU | Kryo
2x Cortex-A78 6x Cortex-A55 |
Kryo
2x Cortex-A78 6x Cortex-A55 |
動作周波数 | 2.30GHz
1.96GHz |
2.21GHz
1.96GHz |
GPU | Adreno 613 | Adreno 613 |
動作周波数 | ? | 955MHz |
NPU/DSP | - | - |
カメラ | Dual 12-bit Spectra ISP
1億800万画素 or 3200万画素(ZSL) or 2x1600万画素(ZSL) |
Dual 12-bit Spectra ISP
1億800万画素 or 3200万画素(ZSL) or 2x1600万画素(ZSL) |
リフレッシュレート | 120Hz (FHD+)
90Hz (HD+) |
120Hz (FHD+)
90Hz (HD+) |
エンコード/デコード | Encode: 1080p@60fps H.265, H.264
Decode: 1080p@60fps H.265, VP9 |
Encode: 1080p@60fps H.265, H.264
Decode: 1080p@60fps H.265, VP9 |
RAM | LPDDR5 (3200MHz)
LPDDR4X (2133MHz) |
LPDDR5 (3200MHz)
LPDDR4X (2133MHz) |
ストレージ | UFS 3.1 | UFS 3.1 |
Wi-Fi | Wi-Fi 5 (11ac) | Wi-Fi 5 (11ac) |
Bluetooth | Bluetooth 5.1 | Bluetooth 5.1 |
位置情報 | GPS, GLONASS, BeiDou, Galileo, NavIC, QZSS | GPS, GLONASS, BeiDou, Galileo, NavIC, QZSS |
通信 | 統合: X61 5G Modem
Sub-6GHz (DL: 2.5Gbps / UL: 900Mbps) |
統合: X61 5G Modem
Sub-6GHz (DL: 2.5Gbps / UL: 900Mbps) |
充電規格 | Quick Charge 4+ | Quick Charge 4+ |
製造プロセス | Samsung 4nm 4LPX | Samsung 4nm 4LPX |
型番 | SM4450 | SM4450 |
新たに発表されたSnapdragon 4 Gen 2 Accelerated Editionの主な仕様は、製造プロセスがSamsung 4nm 4LPX、CPUはKryoで詳細には最大2.30GHzで動作するCortex-A78を2基と最大1.96GHzで動作するCortex-A55を6基の2+6構成、GPUはAdreno 613、RAM規格はLPDDR5、内蔵ストレージ規格はUFS 3.1、モバイルデータ通信は5G NRに対応します。
Redmi 12 5Gやvivo V40 SEが搭載した通常のSnapdragon 4 Gen 2との違いは、高性能コアのCortex-A78が最大2.21GHzから最大2.30GHzで動作するようになっている点です。たったの0.09GHzの違いとなっており、100MHzにも満たない本当にわずかな違いです。ただ、Cortex-A78は大変すぐれたCPU IPなので、わずかな違いですが確かな違いを生み出すのではないかと考えています。
製品を開発したQualcommおよび採用したXiaomiはGPUのAdreno 613に関して言及していませんが、わたしが知る限りの知識では違いがあります。それがどの程度違うのかという細かい数値については申し訳ないことにわかっていませんが、Accelerated Editionは確かに優れています。
そんなSnapdragon 4 Gen 2 Accelerated Editionは、Xiaomiは名前が長いと考えているのか頭文字をとって「AE」と呼称しています。ちなみに、Xiaomiの主戦場ともいえる中国市場では「領先版」の名称を用いています。
Snapdragon 4 Gen 2 Accelerated Editionは8月17日現在、中国市場でRedmi Note 13R (2406ERN9CC)が初搭載して5月17日に発表されました。現時点ではXiaomiが複数の製品で採用していますが、他社からの採用はありません。
容量は6GB+126GB版をはじめとして、8GB+128GB版、8GB+256GB版、12GB+256GB版、12GB+512GB版を用意しています。価格は標準版の6GB+128GBモデルが1399元 (約29,000円)に設定されています。