Googleの未発表製品「Akita」がGeekbenchに登場しました。Googleは例年Q3 (6月-9月)からQ4 (10月-12月)に新型Pixelを発表し販売しますが、それと関係あるのかも含めて見てみます。
未発表製品のGoogle Akitaの主なスペックは、OSはAndroid 14、RAM容量は8GB、CPUのコア数は9基です。Googleの製品で9基のCPUを採用した製品はないので、少なくともGoogle Akitaは市場に出ていない製品です。
Geekbench 5で計測されており、シングルコア性能は1,218点、マルチコア性能は3,175点となっています。現行品のPixel 7 Proは1,049点と3,424点となっているため、少なくともシングルコア性能はGoogle Akitaのほうが優位です。
開発者コードを利用して製品の仕様を詳しく見ると、CPUは最大2.91GHzで動作するコアを1基、最大2.37GHzのコアを4基、最大1.70GHzのコアを4基の1+4+4構成を採用し、GPUはMali-G715を採用していることがわかりました。
CPUの識別子は3406で、最大2.91GHzのコアはSnapdragon 8 Gen 2と同じCortex-X3を採用していることがわかりました。Pixel 7シリーズやPixel Fold、Pixel Tabletなどが搭載したGoogle Tensor G2はCortex-X1を採用していたため、Cortex-X2を飛ばして新しいCPU IPを採用することになります。
ビルドの段階は発売が近い完成品のrelease-keys、内部でテスト中のtest-keysが有名ですが、今回姿を表したGoogle Akitaは開発初期段階のdev-keysで、まだまだ販売するには至っていない様子が見られます。
Googleは2023年にPixel 8とPixel 8 Proの発表をするとされており、これらの開発コード名は現時点ではShiba (シバ)とHusky (ハスキー)の犬関係と判明しています。そして、今回姿を表したGoogle Akitaは地名ではなく秋田犬 (あきたいぬ)から来ていると考えられ、Pixel 8aではないかと予想されていますが、ビルドの段階がdev-keysであることを鑑みるとその予想は遠くないのではないかと思います。
廉価版のaシリーズはPixel 7aで終了すると見られていましたが、少なくとも現段階ではそのシリーズを終了せずPixel 8aを開発している様子が見受けられました。Pixel 6aからの乗り換え先として最大の候補ですが、開発終了の報道もあるので今後の情報に注目しましょう。