韓国のサムスン電子が2024年Q1 (1月-3月)に発表予定のGalaxy S24シリーズの中間の製品となるGalaxy S24+がGeekbenchに姿を表しました。搭載したSoCは現時点で未発表なため、少しだけ詳しく見ていきます。
Geekbench 6に姿を表したGalaxy S24+の型番はSM-S926Uなので、カナダやアメリカ合衆国で販売される北米市場向けとなります。この市場ではほぼ例外なくQualcommのSnapdragonを搭載していますので、Snapdragon 8 Gen 3を搭載しているのではないかと推測されています。
基本的な仕様として、Android 14 (正式版は未リリース)、マザーボードはPineapple、RAM容量は8GBです。この製品はGeekbench 6.1で計測され、シングルコア性能は2,233点、マルチコア性能は6,661点となっています。
従来製品となるGalaxy S23シリーズはSnapdragon 8 Gen 2 for Galaxyをすべての市場で搭載しています。最上位モデルのGalaxy S23 UltraのGeekbench 6.1での性能は、シングルコア性能は2,149点、マルチコア性能は5,727点となっているため、確実に性能が向上しています。
開発者向けのコードを利用して詳しいスペックを見ると、CPUは最大3.30GHzで動作するコアを1基、最大3.15GHzのコアを3基、最大2.96GHzのコアを2基、最大2.27GHzのコアを2基の1+3+2+2構成 (オクタコア)、GPUはAdreno 750を採用していることがわかりました。
CPUの識別子は3458と記載されており、これは2023年5月に発表されたCortex-X4を意味します。つまり、Galaxy S24+と見られるSM-S926Uが搭載したSoCは最大3.30GHzのCortex-X4を搭載していることがわかります。
それらを考慮すると、その他のCPUの仕様は、最大3.15GHzはCortex-A720、最大2.96GHzはCortex-A720、最大2.27GHzはCortex-A520となるでしょう。これらのCPU IPはAArch64のみをサポートするため、GoogleのPixel 7シリーズと同じく一斉を風靡したFlappy Birdなどの32bitの古いアプリは動作しないようになります。
Galaxy S24+と見られる製品は、サムスン電子内部では「e2q」として開発を進められていることが判明しました。Galaxy S23シリーズはDM1、DM2、DM3と特殊な内部コードを採用していましたが、Galaxy S24シリーズは過去のシリーズと同じ法則に戻りました。
そして、ビルド番号は本サイトでは何を表すのか分からないので文字列を流すだけになりますが、知識のある方向けに公開すると「S926USQU0AWG3」でした。この文字列がなにかの役に立てたらうれしいです。