日本の企業の京セラ(KYOCERA)が開発中の新製品「E7200」の主なスペックが判明しました。この名称は最終的なものではなく、市場に販売される際は異なったものが付与されます。
Geekbenchによると、新製品のE7200の主なスペックは、Android 13、RAM 6GBと判明しました。Geekbench 6で計測されており、シングルコア性能は1,044点、マルチコア性能は2,866点を発揮しました。
開発者コードを利用して詳しく見ると、CPUは2.40GHzを1基、2.36GHzを3基、1.80GHzを4基の1+3+4構成、GPUはAdreno 644を搭載していると判明しました。そして、識別子が3399であることから2.40GHzで動作するものはCortex-A710で、これらの情報を総合的に勘案すると、この製品が搭載しているSoCはSnapdragon 7 Gen 1で確定です。
Snapdragon 7 Gen 1には最大2.52GHzで動作するモデルと、最大2.40GHzで動作するモデルがありますが、京セラが開発している新製品は現時点では最大2.40GHzで動作するモデルを搭載します。
ふわふわとした言い方をしているのは、開発中の初期版では最大2.40GHz版でしたが、最終的な製品では最大2.52GHz版を搭載していた例があるためです。そのため、現時点ではどちらのモデルを搭載するのかわからない状態です。
もう少し詳しく見ると、ビルド番号が「0.200VZ」なので、E7200はアメリカ合衆国のMNOのひとつのVerizon向けの製品とわかりました。VerizonではKyocera Duraシリーズが展開されているので、今回の製品はそのシリーズに属する製品となることが確定的です。
今回の情報をまとめると、E7200が日本市場で展開される可能性はほぼ無いと見ていいでしょう。現時点では個人向け携帯電話事業を終了するものの、TORQUEに関しては展開を続けていくと明らかにされているので、今回開発中の製品と同等の製品が発表される可能性は残されています。