AppleがTSMCの3nmプロセスラインの90%を支配、iPhone 15 Proシリーズで採用

AppleがTSMCの3nmプロセスラインの90%を支配、iPhone 15 Proシリーズで採用

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iPhoneやiPadなどを開発し販売を行っているAppleが、自社開発SoCの製造場所と知られるTSMCの3nmプロセスの製造ラインを90%も支配、独占していると韓国メディアが明らかにしました。

 

報道によると、AppleはTSMCの製造可能な3nmプロセスの製造ラインを90%も支配、独占しており、これはTSMCの貴重な収入源になるだろうと予測されています。残りの10%がどのように利用されるのか不明ですが、90%は完全に支配していると見ても良いでしょう。

 

3nmプロセスで製造される製品は2023年9月頃に発表予定のiPhone 15 Proシリーズが搭載するA17 Bionicで、非常に高性能なSoCになるとされています。TSMCの3nmプロセスは4nmプロセスと比較して性能は最大15%向上、電力効率は最大35%も改善されるとされています。

 

これにより、2022年に発表されたiPhone 14 Proシリーズと比較してiPhone 15 Proシリーズは大きな成長が行われる予定です。また、MacRumorsは2020年以降に販売されたiPhone史上最も大きい性能改善幅になると予想しています。

 

ちなみに、AppleはMacBookやiPad向けのM3も同様に3nmプロセスで製造する予定で、同社の製品の多くが3nmプロセスで製造されたものになります。競合他社のQualcommやMediaTekは4nmプロセスを引き続き採用する予定なので、Appleが確実に業界を先導する企業になります。

 

ただ、懸念点のひとつとして、TSMCの3nmプロセスのウェハーの1枚あたりの価格が2万ドル(約280万円)前後とされており、iPhone 15 Proシリーズの価格が非常に高価なものになるのではないかとされています。

 

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