Snapdragon 8+ Gen 1とDimensity 9000+のGPUの動作周波数が判明、10%と13%の高速化を確認

Snapdragon 8+ Gen 1とDimensity 9000+のGPUの動作周波数が判明、10%と13%の高速化を確認

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Snapdragon 8 Gen 1の性能向上版のSnapdragon 8+ Gen 1、Dimensity 9000の性能向上版のDimensity 9000+のGPUの動作周波数が実機から判明しました。QualcommとMediaTekはこれらの製品のGPUの動作周波数を公開していないため、実機から情報を得る必要があります。

 

Snapdragon 8 Gen 1とSnapdragon 8+ Gen 1はともにAdreno 730を搭載し、前者の動作周波数が818MHzですが、後者の数値は900MHzと判明しました。QualcommはSnapdragon 8+ Gen 1を発表した際に10%も動作周波数を高速化した明らかにしており、実際に10%の高速化が確認できました。

 

Dimensity 9000とDimensity 9000+はともにArm Mali-G710 MC10を搭載し、前者の数値は848MHzですが、後者の数値は955MHzと判明しました。MediaTekはDimensity 9000+を発表した際に、10%の性能向上に成功したと明らかにしていましたが、動作周波数は約13%も高速化しました。

 

簡単にまとめると、Snapdragon 8+ Gen 1は10%高速化、Dimensity 9000+は13%高速化となります。これらの向上・高速化を実現した背景としてTSMCの4nmに基づくN4で製造したことが挙げられます。というのも、2021年の旗艦製品が搭載したSnapdragon 888 5GとSnapdragon 888+ 5GのAdreno 660の動作周波数が840MHzで共通で、これらの製品はSamsungの5nmに基づく5LPEで製造されていたためです。

 

ちなみに、Snapdragon 8 Gen 1の後継製品のSnapdragon 8 Gen 2はTSMC N4で製造される予定なので、性能向上版のSnapdragon 8+ Gen 2もGPUの動作周波数が高速化する可能性があります。