Appleは新しいApple Silicon(Apple シリコン)としてApple M1 ProとApple M1 Maxの2製品を、先日開催した「Apple Event — October 18」にて発表しました。
M1 ProとM1 Maxは2020年に発表されたApple M1を更に強化した製品で、“次世代”ではありません。また、ProとMaxの命名はApple製品に馴染みのある方にとってはわかりやすいですが、そうでない方はわかりにくいと思うので簡単に説明すると、M1、M1 Pro、M1 Maxの順番で優れています。
M1 Proの主なスペックは、TSMC N5プロセス技術、CPUは最大10コア、GPUは最大16コア、Neural Engineは16コアとなっています。トランジスタ数は337億個にのぼります。
CPUは高性能コアのFirestormと高効率コアのIcestormから成り、10コアモデルは8つの高性能コア+2つの高効率コア、8コアモデルは6つの高性能コア+2つの高効率コアで構成されています。
GPUはCPUのコア数によって変動し、10コアモデルは14コアと16コアの2種類、8コアモデルは14コアの1種類なので、M1 Proは3種類存在しています。
動画のエンコードやデコードを行うMedia Engineを統合し、H.264やH.265(HEVC)、ProRes、ProRes RAWの形式に対応しています。また、外部ポートの出入力はThunderbolt 4に対応、外部ディスプレイ出力は最大2台に対応しています。
M1 MaxはM1 Proを強化させたモデルで、主なスペックはTSMC N5プロセス技術、CPUは10コア、GPUは最大32コア、Neural Engineは16コア。トランジスタ数は570億個にのぼります。
CPUは10コアのみで、M1 Proと同じく高性能コアのFirestormと高効率コアのIcestormから成り、8つの高性能コア+2つの高効率コアで構成されています。GPUは24コアと32コアの2種類あります。
M1 MaxもMedia Engineを搭載し、M1 Proの2倍の速度でエンコードやデコードが行えます。外部ディスプレイ出力は、M1 Proは2台でしたがM1 Maxは最大4台まで対応しています。
M1 ProとM1 MaxはM1と比較して、CPU性能は最大70%高速、GPU性能はM1 Proが最大2倍、M1 Maxが最大4倍となっています。
また、ユニファイドメモリを採用し、M1 Proは最大32GBで最大200GB/sのメモリ帯域幅、M1 MaxはM1 Proの2倍、M1の6倍となる最大400GB/sのメモリ帯域幅、最大64GBに対応しています。
更に、トランジスタ数はM1が160億個のため、M1 Proは2倍以上、M1 MaxはM1 Pro比で70%増、M1比で3.5倍となっています。
M1 Proは14-Inch Macbook Proと16-Inch Macbook Pro、M1 Maxは16-Inch Macbook Proに搭載され、価格は14-Inch Macbook Proは239,800円から、16-Inch Macbook ProはM1 Proモデルが299,800円から、M1 Maxモデルが419,800円からに設定されています。