MEIZUのオーディオチップ内臓のUSB Type-C to 3.5mmヘッドフォン端子変換アダプター「魅族 HiFi 解碼耳放 PRO(Meizu HiFi DAC Headphone Amplifier PRO)」を入手したので簡単に感想を書きます。感想(Impression)であってレビュー(Review)ではないのは、私の耳がプロ並みではないからです。
SNR | > 120dB |
DNR | > 120dB |
THD+N | < 0.0003% |
再生周波数帯域 | 20Hz - 40kHz |
インピーダンス | 16Ω - 600Ω |
最大出力 | 30mW/32Ω
6.7mW/600Ω |
PCM | 32-bit/384kHz |
DSD | DSD64/DSD128 |
対応OS | Android/macOS/Windows |
Meizu HiFi DAC Headphone Amplifier PROの主なスペックです。対応OSにiOSやiPadOSがありませんが、iOSの場合はLightning ot Type-Cを利用すると対応します。iPadOSは発売時期と発表時期がずれているので記載されていないだけで、おそらく対応しているでしょう。
オーディオチップはCirrus Logic製CS43131、オペアンプはTexas Instruments製OPA1622を採用しています。
箱は非常に小柄。左上にMEIZUロゴ、右上に日本オーディオ協会の定める条件を満たした際に表示可能なHi-Res Audioロゴが描かれています。
内容物はMeizu HiFi DAC Headphone Amplifier PRO本体と説明書(中国語/英語)の2つ。
本体はUSB Type-C側に“MEIZU HiFi Audio Pro”が刻印され、背面は内部の構造がわかるようになっています。少しおしゃれな演出です。
アナログ型の一加 Type-C 転 3.5mm 耳机転接線(OnePlus Type-C to 3.5mm Adapter)と並べたところ、オーディオチップが内蔵されているからかUSB Type-Cポート側が少し大きい設計になっています。
この2製品を比較しようとGalaxy S21 5G(SM-G9910)に接続したところ、アナログ型のOnePlus Type-C to 3.5mm Adapterは対応していない旨の表示が出たので、倉庫に眠っていたXiaomi Mi MIX 2Sを取り出しました。
試聴曲はYOASOBIの「ラブレター」を採用し、イヤホンはShureのSE215 Special Editionを利用。OnePlus Type-C to 3.5mm Adapterの後にMeizu HiFi DAC Headphone Amplifier PROを利用したところ、“同じ音量なのに大きく聞こえる”のと“ピアノやブラスバンドが鮮明に聞こえる”の2点の違いに気が付きました。これがオーディオ関連のレビューでよく見る「音の広がりを感じる」を表していると思います。
いいところばかり書きましたがもちろん悪いところもあり、それは熱を持つ点です。音楽データを変換するためUSB Type-Cポート側が触れないほどではありませんが熱くなりますので、ポケットやかばんの中に入れて音楽を再生するのはおすすめできません。
Meizu HiFi DAC Headphone Amplifier PROは比較対象があって初めて良さがわかる製品でした。もし、OnePlus Type-C to 3.5mm Adapterを持っていなければ「思ったほどの製品ではないな」と感じていたでしょう。
今は中国市場でも販売終了で入手難度が非常に高い製品ですが、より良いオーディオ体験を求める方はぜひ入手して欲しいと思います。