MEIZUは2021年9月22日に開催した発表会で、Flyme 9.2を発表しました。3月に発表したFlyme 9のマイナーアップデート版で、Androidベースのカスタムスキンです。
大きな変更点はフォントの刷新、フォントの太さ細さ・濃さ薄さを調整可能に、画面点灯時のアニメーション調整、Alive Wallpaperに「新月」と「留光」の追加の4項目となっています。
Flyme 9によってフォントが刷新されましたが、エッジが鋭いという指摘や、字の太さや薄さなどを調整できないという拡張性の低さが指摘されていましたが、Flyme 9.2で丸みを帯びた字体に刷新し視認性向上、拡張性も向上しました。
Quick Look Mode 3.5へ更新。Quick Look ModeはYouTube利用におけるPiP(Picture-in-Picture)をSNSやゲームなどほぼ全てのアプリで出来るようにした機能で、Flyme 9.2で採用されたQuick Look Mode 3.5では動画視聴時は最小化して画面を消灯しても再生し続けたり、自動で停止したりする機能を搭載。
またApp Quick LookではQRコードの表示や乗車コードの表示、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)で登場した健康カードの表示に対応し、他のアプリを開きながら支払いや健康確認ができるようになっています。
スクリーンショット共有後に当該画像を自動的(チェックマークを入れる必要あり)に削除したり、アプリインストール後にAPKファイルを自動的に(同)に削除したり、アラームを複数設定した際に途中のものをオフにしたらその後の設定を削除したり、SMSを利用したメッセージを特定の期間後に削除したりする「省心清理」機能を搭載。
内蔵ストレージを利用したRAM容量の拡張に対応。3GB、5GB、7GBの3段階の拡張ができますが、7GBは内蔵ストレージ 256GBの場合のみで、MEIZUは8GB+256GBと12GB+256GBの製品を販売しているため、8GBの場合は最大15GB、12GBの場合は19GBまで拡張できます。
RAM拡張(仮想メモリ)はvivo(iQOO)やOPPO、Xiaomiなどが採用している機能ですが、おそらく初採用のvivoのOriginOS 1.0は2020年11月に発表され、2021年1月より安定版が稼働しているのでかなり遅れてこの機能を採用しました。ただ、採用したことに大きな意味があり、MEIZUは「良いと思った機能」は採用する傾向にあることがわかります。
年配者向けのEasy Modeを大幅に更新。2014年発表のFlyme 4からEasy Modeを採用していますが、Flyme 9.2では900項目以上の最適化が行われています。中国では過去に類を見ないスピードで高齢化が進んでいると言われていますので、最適化を行ったのは「中国」という国をよく見ている証でもあります。
Flyme 9.2のEasy Modeは文字を更に大きくすることが可能になり、アイコンのタッチ範囲も広く設定しました。特に年配者は若者に比べて目の衰えによって色の識別も難しくなるようで、WCAG 2.1に準拠したハイコントラストモードを採用し、赤・黄・緑・青・灰などをより見やすい色に変換し識別しやすいようになっています。
Flyme 9.2はMeizu 17シリーズのMeizu 17とMeizu 17 Pro、Meizu 18シリーズのMeizu 18とMeizu 18 Pro、Meizu 18sシリーズのMeizu 18sとMeizu 18s Pro、Meizu 18Xで利用可能。(Meizu 18sシリーズとMeizu 18Xは初期搭載)
初期搭載していないMeizu 17シリーズとMeizu 18シリーズは10月に配信予定で、Meizu 16シリーズの対応可否は記されていません。