SONY WF-1000XM4 Impression - Perfect ANC TWS

SONY WF-1000XM4 Impression - Perfect ANC TWS

2021年7月3日
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SONYのANC(Active Noise Cancellation)対応のWF-1000XM4を購入し、数日使用した感想を記します。レビューっぽいけどそうじゃない、そんなニュアンスです。

 

箱は大幅に小型化。そして、SGDs(持続可能な開発目標)を伺わせる環境への配慮を考慮した素材を使用し、無駄を省いて付属品や説明書がコンパクトに収納されています。

 

イヤーピースはMが装着済み、SとLが付属しています。この製品はイヤーピースによる“パッシブ”が重要視されるため、全く無駄ではありません。

 

前代のXM3からの大きな変更点として小型化が挙げられ、耳から大きくはみ出なくなっています。個人的に前のデザインは好みではなかったので「イヤホン」らしくなったのは好評価です。

 

イヤホンの重量は両耳でXM3が17g(片耳: 8.5g)ですが、XM4は15g(片耳: 7.3g)に軽量化。わずか2gの変化ですが、その違いは付けたら実感できるほどで、イヤホンにおける2gはかなり大きいと思います。

 

イヤホンの小型化に合わせて充電BOXも小型化。重量はイヤホン込みで93gから55gまで軽量化され、XM3の欠点が解消されています。

 

ただ、小型化に伴ってNFCが削除され、この機能を利用したペアリングは出来なくなっています。個人的に一度も利用しなかったので無くなったことへの不満は一切ありませんが、気にする方は要注意です。

 

充電BOXはマイナスな点がありましたが、小型化によって全て退化したわけではありません。大きな進化として、XM3最大の欠点とも言われていたワイヤレス充電にXM4は対応。これによって最新のスマートフォンのいくつかが対応しているリバースチャージでの暫時的な充電が可能になり、利便性が大きく向上しました。

 

接続はかなり容易に。箱を開いただけでペアリングを促し、ワンタップで接続。その後、専用アプリ「SONY | Headphones Connect」を利用してセットアップを行います。

 

音質面ではLDAC対応が特徴ですが、デフォルトではオフになっている点は注意で、Bluetoothの設定画面からXM4を選択してLDACを有効にする必要があります。また、接続優先にした場合もLDAC再生ができなくなるので、設定をしっかりと見るようにしましょう。

 

肝心の音質は高い解像度による素晴らしい音色を聞かせてくれます。クラシックからEDM、J-POPまで何でも高いクオリティで表現するので、全てにおいて満足できます。

 

そしてこの製品を語るには外せないノイズキャンセリング機能ですが、個人的に製品自体の能力はXM3と変化は無いように感じます。ただ、イヤホン形状の変更によって装着感が大幅にアップしたので「パッシブ」による騒音軽減は大きく期待ができ、複合的には向上していると感じます。

 

総合的に見るとXM3で満足しているのであればXM4は無理して買う必要はないように感じました。では「どんな人がXM4を買うべきか」ですが、これはXM3に不満がある人、初めてANCイヤホンを買う人、音質を気にする人が考えられます。

 

私はデザインの刷新がハマり、購入に至りました。私の耳は少し特殊で耳珠が他の人より外に向いている(出ている)ので、XM3を利用するとその部位が痛むこともありましたが、XM4ではそれが解消されています。なので、この製品を購入する意味はありました。

 

WF-1000XM4はSONY公式ストアや家電量販店、Amazonなど様々な場所で販売されています。実売価格は33,000円前後となっており、イヤホンとしては高額なものになりますがそれを満たす能力はあると思います。