CAMeizu副総裁の華海良(Hua Hailiang)氏が5G開発設備の様子を公開しました。
華海良氏は100万元(約1,600万円)もする5Gデバック機器を公開し、Meizuは数少ない自社による開発拠点を有している企業で、総投資額は1億元(約16億)にものぼるとアピールしました。この他、この開発拠点は中国合格評定国家認可委員会(CNAS)の認定を受けており、Meizuの5G対応携帯電話の研究開発、生産、テストに専門的な技術サポートが提供されているようです。
この5Gデバック機器を見てみると、5G NR SA方式のn78(3.5GHz/3500MHz)とn77(3.7GHz/3700MHz)のテストを行っていることが確認できます。n78は中国聯通と中国電信が使用している帯域ですが、n77は現在どのキャリアも扱っていない帯域です。テストするのであれば中国移動が使用しているn79(4.9GHz/4900MHz)が必要ですが、何か動きがあるのでしょうか。
MeizuはQualcomm Snapdragon 865 5Gを搭載したMeizu 17(仮称)を2020年春季に発表予定で、この機種がMeizuにおける初めての5G対応スマートフォンとなります。Huawei、Xiaomi、vivoは2019年に複数の5G対応スマートフォンを発表している現実がありますので、Meizuは少し出遅れています。後手に回ったほうが勝利を得られる事もありますが、やはりスマートフォンという先進技術の塊を開発し販売している企業ということを考えると、挑戦を続けてほしいものです。
Meizu 17はSnapdragon 865 5G+Snapdragon X55 5G Modemを採用することが確定していますが、この他のスペックは明らかになっていません。Meizuは前面のデザインに対称美学を追求しており、ノッチレス+ベゼルレスが特徴的です。ただ、昨今のスマートフォン市場ではカメラがディスプレイ部に埋め込まれているパンチホールディスプレイが流行っており、Meizuが追従するのか見ものです。