2018年1月に発表されたSamsung Exynos 7872を搭載したMeizu S6(国際市場向けはMeizu M6s)はAndroid 7.0 Nougatが初期出荷バージョンとなっています。1年経った2019年3月末でもAndroid OSのアップデートが行われておらずかなり遅れている状況となっていますが、これはSamsungが原因の可能性が出てきました。
Exynos 7872はMeizu S6の為に開発されたと言っても過言ではなく、2018年に採用したのはMeizuのみです。しかし、オーディオ企業のFiiOが2019年3月17日にExynos 7872を搭載したフラッグシップモデルDAP(Digital Audio Player)のFiiO M11を発表し、その機種のAndroid OSがAndroid 7.0 Nougatを搭載していることが判明し、動きが変わります。
FiiOファンがFiiO General ManagerのJames Chung氏に「将来的にAndroid 8.0 OreoやAndroid 9 Pieにアップデートする予定はあるか」と訪ねたところ、同氏は「SamsungがAndroid 7.0 Nougatだけを提供しているので、それより新しいAndroid OSにアップデートする方法はありません」と回答しました。
James Chung氏の話が事実であればMeizu S6のOSアップデートが出来ていないのは合点がいきます。つまり、憎むべきはMeizuではなくSamsungになります。
Android OやAndroid PのSDKを開発や提供をしていないのはMeizuの為に開発されたと言っても過言ではないプロセッサーということで、Samsungが継続してサポートをすると考えるレベルの売上が出なかったというのが考えられます。
ただ、一定の売上が期待できるFiiOが採用したことでアップデートが可能になる可能性は高くなっています。他力本願となりますが、Meizu S6の為にFiiO M11がそれなりの売上を実現して欲しいと思っています。
とは言え一度開発したプロセッサーのサポートを全く行っていないSamsungもなかなか遅れた企業だと思います。せめてAndroid OのSDKは開発や提供を行ってほしいです。