2015年10月18日に販売開始となったSAMSUNG Exynos 7420を搭載したMeizu PRO 5を2017年の情報を用いて再度レビューを行います。
いわゆるRe-review(リレビュー)と言うものです。
リリース当初のMeizu PRO 5のスペックは、Android 5.1 LollipopをベースとしたFlyme 4.5、5.7インチFHD(1920×1080)ディスプレイ、SoCはSAMSUNG Exynos 7420、GPUはMali-T760 MP8、リアカメラが2116万画素、フロントカメラが500万画素、RAM 3GB/4GB + 内蔵ストレージ 32GB/64GBの2モデル展開、バッテリーの容量が3050mAhです。
発表会の様子は以下の記事をご覧ください。
Meizu PRO 5は2017年10月26日現在、製品名とは別にペットネームが付けられていた唯一のスマートフォンで、Meizu NIUXとして開発されていました。
5.7インチFHDディスプレイ
2015年当時はフラッグシップモデルと言えば2K(WQHD)ディスプレイを搭載していることが条件となっていましたが、Meizuはそれを回避してFHDを搭載しました。
発表当初は「何故2Kではないのか」という疑問もあり、正直になところ今でも何故2Kディスプレイにしなかったのか謎です。
肝心のディスプレイですがSuper AMOLEDなので視認性がよく、撮った写真の確認、ゲーム、SNS全てにおいてオールラウンダーです。
SAMSUNG Exyno 7420の実力
Meizuの最上位モデルと言われたら「SAMSUNGのExynos」となっているほど中国では有名で、唯一SAMSUNGからSoCの供給を受けているメーカーです。
Meizu PRO 5に搭載されているSAMSUNG Exyno 7420はGalaxy S6/S6 Edge/S6 Edge+/Note5にも搭載されており、これを搭載している全てのスマートフォンが名機となっている大変素晴らしいプロセッサーです。
その結果がAnTuTuベンチマークとGeekbench 4でも表れており、3D性能はもちろんのこと、CPUの性能は申し分ありません。
Android 7.0 Nougat
Meizu PRO 5は初期リリースではAndroid 5.1 Lollipopをベースとし、2016年にはAndroid 6.0 Marshmallowにアップグレードされると思われていたのですが、一切そういうことはなく「MeizuはAndroid OSに興味のない最低のメーカー」と罵られたりしました。
多少は堪えたのか2017年には5.1 Lollipopから7.0 Nougatへ、6.0 Marshmallowを飛ばしてアップグレードされました。
気がつけば今の最新は8.0 Oreoになっていて、SAMSUNGはGalaxy S6/S6 Edge/S6 Edge+/Note5をアップグレードする予定なので、このMeizu PRO 5もアップグレードされると嬉しいのですが、どうなるでしょうか。
カメラ性能
Meizuは「SNSに映える」という言葉が生まれる前から中国メーカーとしては珍しくカメラ機能にはこだわりを見せており、このMeizu PRO 5にも表れています。
どのような撮影環境でも申し分なく撮影することが出来、当時であればカメラ機能を求めて購入しても文句は出ないと思います。
特にデザートの写真は上手に撮影できていて、食べたような感覚が喉を通るでしょう。
音質
ES9018K2M + OPA1612と盛り沢山なDACを搭載し、今ではスマートフォンとしてはお役御免だけれどもDAPとして利用を続けているという人をちらほら見かけます。
DAP顔負けの音質で、低音・中音・高音どれも適当に流すことなくよりクリアに流すので聞きやすくなっていて、いつまでも音楽を聞き続けることが出来ます。
バッテリー
3050mAhということで2015年当時では大容量と言えましたが、今では標準の容量。
思ったよりは持たず、ゲームやSNSすれば使った分だけぐんぐん減ると言った感じで、このスマートフォンを充電無しで1日快適に使うというのは難しいかなと思います。
どこかセーブしないと気がついたら30%を切っていて、使用を控えるということが起きてしまいます。
総括
良いところ
- Android 7.0 Nougat搭載
- SAMSUNG Exynos 7420搭載
- 2116万画素の高品質なカメラ
- DAP顔負けの音質
- 手にフィットして持ちやすい
- 外部SDカードに対応
- USB Type-C
悪いところ
- Android 8.0 Oreoが絶望的
- 5.7インチFHD
- 使った分だけ減るバッテリー
- 指紋認証にワンテンポある
- 168gと少し重い
「Meizu = SAMSUNG製Exynos搭載」という有名な評判を落とすことなくしっかりと働いてくれたMeizu PRO 5。
発売開始から2年ということでそろそろお役御免なのでしょうか。
SAMSUNGが同じSoCを搭載したスマートフォンにAndroid 8.0 Oreoを提供する予定なので、Meizu PRO 5にも提供して欲しいのですが、現状を考えると厳しいです。
もし、Android 8.0 Oreoが提供されたのならば5.1 -> (6.0) -> 7.0 -> 8.0と3世代アップグレードされたことになり、「Meizuは過去のスマートフォンもしっかりとアップグレートするんだ」と評価を受けるかもしれません。
当時の技術をすべてMeizu PRO 5に搭載したと言っても過言ではないので、今でもそれなりに使用することが出来ています。
カメラ性能に至っては今でも通用すると思っていますし、現に通用する写真が取れたと思っています。
ただやはり指紋認証機能は2016年に急速に進化したので、この2015年モデルの指紋認証機能はワンテンポあり、決して快適とはいえません。
実はMeizu PRO 5にはUbuntu Touchを搭載したMeizu PRO 5 Ubuntu Editionが存在しており、こちらもレビューしております。
残念ながらUbuntu Touchはディスコンされてしまいましたが、ディスコンされたことによってMeizu PRO 5 Ubuntu Editionは伝説のスマートフォンに進化しました。