ベンチマークアプリを提供しているAntutuがQualcomm製プラットフォームのSnapdragon 660とSnapdragon 653、Snapdragon 821と比較した記事を掲載しました。
あくまでもどれほど進化したかを追求している記事で、どちらが確実に優れているとは言い切れません。
計測に使用したスマートフォンは、OPPO R11(Snapdragon 660)、OPPO R9s Plus(Snapdragon 653)、OnePlus 3T(Snapdragon 821)となっています。
基本性能
製造プロセスはSnapdragon 660とSnapdragon 821が14nmでSnapdragon 653が2倍の28nmとなっています。
CPUのコア数はSnapdragon 821がクアッドコア、他2つがオクタコアとなっています。
CPUはSnapdragon 653のみ特別な名称はありません。
RAM規格はSnapdragon 653がLPDDR3、他2つがLPDDR4に対応しています。
LTEカテゴリはSnapdragon 660にはモデムがSnapdragon X12が搭載され、LTE Cat.13/12に性能アップしています。
総合性能
総合性能というのはAntutuベンチマークで計測される3D、UX、CPU、RAMを合算したスコアです。
Snapdragon 660が117,925点で、Snapdragon 653と比較して約30%の性能上昇に成功しています。
シングルコア
Snapdragon 660(Qualcomm Kryo 260)は最大2.2GHz、Snapdragon 653は最大1.95GHzです。
Snapdragon 660が8,991点で約4%の成長で、Snapdragon 821とは約5,000点の差があり、フラッグシップモデルとの差別化は図れているようですね。
因みにApple A10 Fusionは16,497点となっており、約2倍の差がついています。
マルチコア
Snapdragon 660が16,239点となり、約36%の性能上昇となっています。
Snapdragon 821がスコアが劣っているのは、クアッドコアという面が大きいです。
GPU性能
Snapdragon 660が29,672点となり、約40%の性能上昇。
Snapdragon 821とは4倍の差がつけられており、ゲームの快適性を求めるのであれば自ずと答えは出てきますね。
総括
Snapdragon 660の製造プロセスは14nmですので省電力性には問題なく、Qualcomm Kryo 260 CPUとAdreno 512 GPUの進化は目覚ましく、マルチコア性能とGPU性能は35%を超える性能上昇をし、総合性能では30%の性能上昇に成功しています。
ミドルレンジモデル向けなので致し方ないですが、フラッグシップモデル向けのSnapdragon 821とは明確な差があり、何か目的があればSnapdragon 660搭載モデルを購入するほうがいいかもしれないですね。
特別目的はなく、快適性を求めるのであればやはりフラッグシップモデルを購入したほうが満足できますし、昨今のミドルレンジも申し分ないものにはなっていますが、それは「過去と比較して」申し分ないということなので、Snapdragon 660はある程度知識がある人向けということになるでしょう。
Snapdragon 835を搭載したXiaomi Mi 6とSnapdragon 821を搭載したXiaomi Mi 5s Plusを比較した記事がありますので、是非ご覧ください。
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