Redmi Note 12 Turboが初搭載したSnapdragon 7+ Gen 2はその仕様からSnapdragon 8+ Gen 1の選別品ではないかと言われていますが、Xiaomi Group会長はそのうわさを一蹴しました。
Xiaomi Group会長の盧偉氷 (Lu Weibing)氏はRedmi Note 12 Turboが発表される前にさまざまな人たちから質問が来ているとし、その中のひとつとしてSnapdragon 7+ Gen 2に関する疑問に応えました。
質問内容は「ある人がSnapdragon 7+ Gen 2をSnapdragon 8+ Gen 1の調整版、あるいは選別品だと言っているが、あなたはどう考えていますか」というもので、同氏はこの製品は調整版でもないし選別品でもないと回答しました。
XiaomiおよびRedmiはSnapdragon 7+ Gen 2の発表会に登壇しており、この発表会で新製品はSnapdragon 8+ Gen 1と同じ起源 (同宗同源)を持つ製品と明らかにしています。
この発表会で使用された「同宗同源」という言葉は、政治的な意味を含む場合が多いのであまり使いたくありませんが、例えばモンゴルで生まれた人と内モンゴル自治区で生まれた人は「同宗同源」であると言われています。それは「祖先が同じである」という意味を持って使われています。
これを聞いてモンゴルで生まれた人や内モンゴル自治区で生まれた人、どちらかを劣った人たちだと認識するでしょうか。もうひとつの例として韓国で生まれた人と北朝鮮で生まれた人、いったいどちらが選別品でしょうか。これを読んでいるあなたが良心を持っているのであればそういった認識を絶対にしないでしょう。
そのため、Snapdragon 7+ Gen 2とSnapdragon 8+ Gen 1は「同じ祖先を持つ」製品で、決してSnapdragon 7+ Gen 2はSnapdragon 8+ Gen 1を調整したり選別したりした製品ではありません。
そこそこ有名なメディアがSnapdragon 7+ Gen 2はSnapdragon 8+ Gen 1の選別品だと断定しているような記載が目に入ったので、この発言自体は2023年3月のものですが今さら採用し記事にしました。
今後もそういった記載をするメディアがあると思いますが、その記載があった場合は「このメディアは情報を更新しない哀れなメディアだ」と認識して見るのをやめたほうがいいでしょう。