韓国のサムスン電子は、2023年7月26日にソウル市でSamsung Galaxy Unpacked July 2023を開催し、新しいスマートウォッチとなるGalaxy Watch6シリーズを発表し、同製品群が搭載したウェアラブル向けSoCのExynos W930を発表しました。
名称 | Exynos W930 | Exynos W920 | Exynos 9110 |
CPU | 2x Cortex-A55 | 2x Cortex-A55 | 2x Cortex-A53 |
動作周波数 | ?GHz
(Official: 1.4GHz) |
1.20GHz
(Official: 1.18GHz) |
1.14GHz
(Official: 1.15GHz) |
GPU | Mali-G68 MP2 | Mali-G68 MP2 | Mali-T720 MP1 |
動作周波数 | ? | 667MHz | 667MHz |
ディスプレイ | qHD
(960x540) |
qHD
(960x540) |
qHD
(854x480 / 480x480) |
RAM | LPDDR4 | LPDDR4 | LPDDR4 |
ストレージ | eMMC 5.1 | eMMC 5.1 | eMMC 5.1 |
Wi-Fi | Wi-Fi 4 (11n) | Wi-Fi 4 (11n) | Wi-Fi 4 (11n) |
Bluetooth | Bluetooth 5.3 | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 4.2 |
位置情報 | GPS, GLONASS, BeiDou (北斗), Galileo | GPS, GLONASS, BeiDou (北斗), Galileo | GPS, GLONASS, BeiDou (北斗), Galileo |
通信 | 統合: 4G Modem
LTE Cat.4/5 (DL: 150Mbps/UL: 75Mbps) |
統合: 4G Modem
LTE Cat.4/5 (DL: 150Mbps/UL: 75Mbps) |
統合: 4G Modem
LTE Cat.4/5 (DL: 150Mbps/UL: 75Mbps) |
製造プロセス | Samsung 5nm SF5E (旧: 5LPE) | Samsung 5nm SF5E (旧: 5LPE) | Samsung 10nm 10LPP |
型番 | SC55515XBE
(S5E5515) |
SC55515XBD
(S5E5515) |
SC59110XSC
(S5E9110) |
Exynos W930の主なスペックは、製造プロセスはSamsung 5nm SF5E (旧: 5LPE)、CPUは最大1.4GHzで動作するCortex-A55を2基、GPUはMali-G68 MP2、またAOD (Always on Display)用にCortex-M55を2基、RAM規格はLPDDR4、内蔵ストレージ規格はeMMC 5.1、4G通信に対応し、この他の通信としてWi-Fi 4やBluetooth 5.3をサポートします。
基本的には2021年8月に発表されたGalaxy Watch4シリーズ、2022年8月に発表されたGalaxy Watch5シリーズが搭載したExynos W920のマイナーチェンジ版で、わかっていることとしてCPUのクロック数が上昇し、18%の性能向上に成功しています。
また、RAM容量は、Watch4シリーズとWatch5シリーズの両シリーズは1.5GBでしたが、最新のWatch6シリーズでは1.5GBから33%増の2GBに増量し、アプリの切り替え速度が最大25%も早くなったと発表しています。
GPU性能に関しては特に言及がないため、Exynos W920と同じ667MHzに設定されていると考えていますが、サムスン電子はカーネルソース (Kernel Source)を積極的に公開する企業のひとつなので、Watch6シリーズのものが公開されれば正式な数値が判明します。
そして、スマートウォッチを利用する際に欠かせないAOD (Always on Display)用にコプロセッサーとしてCortex-M55を2基搭載し、省電力でディスプレイを常に表示させることが出来ます。
Exynos W930はGalaxy Watch6とGalaxy Watch6 Classicが搭載し、一部の地域で2023年8月11日より販売が行われます。価格はWatch6の40mmモデルが299.99ドル (約43,000円)、Watch6 Classicの43mmモデルが399.99ドル (約57,500円)に設定されています。
なお、Galaxy Watch6シリーズの両モデルは日本市場でも販売されるようで、サムスン電子の情報に強いひゅでポン (外部リンク)によると、公式サイトに日本向けの型番が一時的に記されていたようです。