2020年3月5日にインド市場向けにrealme 6およびrealme 6 Proが発表され、realme 6 ProにQualcomm Snapdragon 720Gが搭載されているので先行レビューを行った91mobilesによってベンチマークスコアが判明しました。realme 6 ProはSnapdragon 720G初搭載機種となります。realme 6はMediaTek Helio G90Tを搭載しています。
今回判明したSnapdragon 720GをSnapdragon 730G、Snapdragon 730、Snapdragon 712をHelio G90TをAnTuTu BenchmarkとGeekbenchを用いて簡単に比較します。
スペックはこのようになります。Snapdragon 720GはSnapdragon 730Gと比較してCPUの周波数が上昇し、2.2GHz+1.8GHzから2.3GHz+1.8GHzになっています。GPUの周波数はQualcommが公開していないため不明です(realmeがカーネルソースを公開すれば判明する可能性あり)。XiaomiがRedmi Note 9 ProとRedmi Note 9 Pro Maxを発表したことで、750MHzであることが判明しました。一般常識の命名方式では数字の小さいモデルより数字の大きいモデルのほうが優れていますが、CPUの周波数が上昇しているのでCPU性能では確実にSnapdragon 720Gが勝り、何故Snapdragon 735Gの名称にすることが出来なかった理由が気になります。
AnTuTu Benchmark v8ではCPU性能が102,515点、GPU性能が71,079点、MEM性能が50,960点、UX性能が56,613点で、総合性能は281,167点という結果になりました。Snapdragon 720GはSnapdragon 730GよりもCPU性能は非常に高く、GPU性能は同等レベルと言えます。総合性能は約6,000点の差と小さいかもしれませんが、Snapdragon 720GがSnapdragon 730Gよりも性能が優れているのは言うまでもなく、数字の小さいモデルが数字の大きいモデルよりも性能が高いといった混乱を生む名称となってしまっています。
更にSnapdragon 720Gを搭載したrealme 6 ProよりもHelio G90Tを搭載したrealme 6の方が性能が優れており、難解なマーケティングになっていることは否めません。
CPU性能を計測するのに長けているGeekbenchではシングルコア性能が570点、マルチコア性能が1,690点となっています。シングルコア性能は2.3GHzになっているため、1番スコアが高くなりましたが、マルチコア性能では画像処理能力が少しSnapdragon 730GとSnapdragon 730よりも弱く、スコアが低くなっています。
ただ、Snapdragon 720Gを搭載することが明らかになった未発表のXiaomi Redmi Note 9 Proでは、Snapdragon 730GとSnapdragon 730よりも高いスコア(1,755点)となっているので、realmeの調整とXiaomiの調整が違う可能性があります。
realme 6とrealme 6 Proではrealme 6の方が性能が優れていることになりますが、イメージセンサーの面においてはSnapdragon 720Gの方が優れているため、性能を取るかカメラを取るかで評価が分かれそうです。
realme 6の価格は、4GB+64GBモデルが12,999インドルピー(約19,000円)、6GB+128GBモデルが14,999インドルピー(約22,000円)、8GB+128GBモデルが15,999インドルピー(約23,500円)に設定されています。
relame 6 Proの価格は、6GB+64GBモデルが16,999インドルピー(約25,000円)、6GB+128GBモデルが17,999インドルピー(約26,500円)、8GB+128GBモデルが18,999インドルピー(約28,000円)に設定されています。