QualcommがSnapdragon 865 5GのCPUとGPUの周波数を上昇させたマイナーチェンジモデルとなるQualcomm Snapdragon 865 Plus 5Gを開発していることが、先日公開されたアメリカ市場向けSamsung Galaxy S20シリーズのKernel Sourceによって明らかになりました。
Qualcomm Snapdragon 865 5Gの開発コードは“kona”ですが、Xiaomi Mi 10/Mi 10 ProやGalaxy S20 5G/S20+ 5G/S20 Ultra 5G、OPPO Find X2/X2 Pro(5G in 中国)に搭載されているSnapdragon 865の開発コードは“kona v2”です。“kona”は試作製品となり、“kona v2”は商用製品となります。主な違いとしてCPUとGPUの周波数に調整が加えられており、基本的に上昇しています。
ここから本題ですが、アメリカ市場向けSamsung Galaxy S20 Ultra 5G(SM-G988U)のKernel Source内に“kona v2.1”を発見。詳しいスペックは記載されておらず、まだ開発段階であることがわかります。この“kona v2.1”がSnapdragon 865 Plus 5Gではないかと疑っている点は、商用製品となっているSnapdragon 865 5Gの“kona v2”にマイナーチェンジを表す“0.1”を足しているところです。更に、“kona v2”は「qcom,msm-id = <356 0x20000>;」と記載されていますが、“kona v2.1”は「qcom,msm-id = <356 0x20001>;」と記載されており、ベースモデルから少し変更を加えていることがわかります。この2つの点から“kona v2.1”はSnapdragon 865 Plus 5Gで、QualcommがSnapdragon 865 Plus 5Gの開発をスタートさせたと考えています。