2017年10月16日に発表されたAI機能を全面に打ち出したHuawei Mate 10/Mate 10 Proに搭載されているHisilicon製新SoC「Kirin 970」のAnTuTuベンチマークの結果がAnTuTu公式によって公開されました。
気になるスコアは172,089点。
細かく見ていくと3D性能が64,572点、UX性能が58,852点、CPU性能が37,654点、RAM性能が11,011点となっています。
Android部門で最先端を行くQualcommのSnapdragon 835(OnePlus 5)は、3D性能が73,614点(-9,042点)、UX性能が57,362点(+1,490点)、CPU性能が39,207点(-1,553点)、RAM性能が10,905点(+106点)で、UX性能とRAM性能は若干上回りましたが、Huaweiが大きく発表していたGPU性能はAdreno 540には及ばないという結果になりました。
一方でiPhone 8/8 Plus/Xに搭載されているApple A11 Bionicは217,210点で、約5万点の差があります。
スコアを細分化するとApple A11 Bionicは3D性能が76,133点(-11,561点)、UX性能が74,817点(-15,985点)、CPU性能が51,240点(-13,586点)、RAM性能が15,016点(-4,005点)で高い壁があります。
2017年9月のAnTuTuベンチマークスコアランキングと比較をしてみると、今回のHuawei Mate 10のスコアはHTC U11とXiaomi Mi MIX 2の間で総合部門で6位、Android部門では4位となります。
ということでKirin 970の性能はSnapdragon 835≧Kirin 970>Snapdragon 821>Kirin 960ということになります。
ただ、Kirin 970の一番の魅力はNPU(Neural network Processing Unit)というAI専用プロセッサーを搭載している点で、これはAnTuTuベンチマークやGeekbenchでは計測できないところになるので、実際に触ってからではないとそのパワーは実感できません。
AnTuTuベンチマークはあくまで参考値となりますが、数字が高いほど快適性がわかりやすいので高いに越したことはありません。
ですので、今回のKirin 970はHuaweiファンからすると少しガッカリな性能かもしれません。
この参考値に悲観的にならず、HuaweiはAI機能を主とした触ってからわかる魅力に力を入れていますので、そちらに目を向けたほうがより楽しめると思います。
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