NICEHCK X39 レビュー : 遮音性の高い低価格で高品質な有線イヤホン

NICEHCK X39 レビュー : 遮音性の高い低価格で高品質な有線イヤホン

2023年8月11日
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中国の深セン市に本社を構える華創可欣電子科技 (Huachuang Kexin Electronic Technology)が手掛けるブランドのNICEHCK (ナイスエイチシーケー)からX39が販売されたので、購入し簡単にレビューします。

 

注意点としては、私はオーディオに関して深い知識はないです。そのため、厳格なレビューを見たい方は申し訳ないですが他の方の書いた詳しいレビュー記事を見てください。ただ、この製品に真摯に向き合うので、その情熱だけは伝わったらいいなと思っています。

 

名称 NICEHCK X39
形状 カナル型
ドライバーユニット 6mm ダイナミック型1基 (チタンコート振動板)
インピーダンス 16Ω
感度 105dB/mW
再生周波数帯域 20-20kHz
ケーブル ブラック: OFC (無酸素銅)

シルバー: 銀メッキ

カラー ブラック / シルバー

今回レビューするNICEHCK X39は非常に珍しく、本体のカラーによってケーブルに採用している素材が異なるので、奏でる音も異なるようです。NICEHCKの公式サイトに記載されていた情報によると、ブラックの場合は「弾性のある低音と豊かな中音域が特徴」、シルバーの場合は「澄み渡る、透き通る音質」とされています。

 

今回購入したのは銀メッキケーブルを採用したシルバーで、申し訳ありませんがブラックは購入していないので比較レビューではございません。そして、今回はマイク無しを購入しました。

 

箱はかなり小柄。NICEHCK製品の箱にはかわいいイラストが描かれることが多く、今回も例に漏れずアニメ調のキャラクター (鈦美)がNICEHCK X39を利用しているようなイラストになっていました。

 

箱を開けると輸送時に本体を傷つけないためか、同じイラストが描かれたカードが入っており、裏面には感謝を示すThank Youの文字がありました。

 

内容物は、NICEHCK X39本体 (Mサイズのイヤーピース)、同じ型のイヤーピース(S, L)、ダブルフランジ型のイヤーピース、イヤホンをまとめるベルト、説明書、合格証です。

 

装着してみて驚いたのがフィット感の良さ。すっぽりと耳におさまり、素の状態のパッシブで周りの音をかなり減らしてくれます。遮音性の高さはカナル型イヤホンの特徴のひとつでもありますが、このような低価格なイヤホンでも実現されるとかなりの驚きです。

 

ただ、ちょっと右側と左側の区別が微妙に難しく、RとLの表記はありますが、本体とケーブルに小さく記載されているだけで識別が困難です。とは言うものの、NICEHCKはそういったことに対処しており、左側のイヤホンのケーブルには識別輪と呼ばれるリング状のものがありますので、それを見るとどちらの耳に装着すればいいかわかります。

 

もっとわかりやすい方法としては、本体のNICEHCKの印字が後頭部側になれば正しく装着できています。

 

いくつか視聴してみました。スマッシュヒットしたYOASOBIのアイドルという曲で、最近の流行りの曲調が散りばめており、正直これだけを聞けばイヤホンの性質がほぼわかると思います。

 

ボーカルのikuraさんのきれいな声は透き通って聞こえますので、声に集中して聞くことも出来ます。また、Ayase氏の複雑なコード進行もしっかりと認識することが出来ます。J-POPを楽しむことが出来るイヤホンだと言えます。

 

ラップ調の部分はその世界に入り込ませてくれるくらいで、アイドルの楽曲としての素晴らしさももちろんですが、イヤホンとの相乗効果で何回も聞きたいと思えるほどです。実際に何回も聞いてしまいました。

 

Mrs. GREEN APPLEの青と夏という曲で、いわゆるバンドが演奏する曲です。日本でもK-POPの人気が高いですが、こういったバンドが人気を博しているのは非常にうれしいことです。

 

少し話が脱線しましたが、ボーカルの高い声が特徴で、低価格なイヤホンではこういった高い声はノイズに近くなることも多いですが、NICEHCK X39は変な脚色もせずノイズに発展することもなく、きれいで高い声を聞くことが出来ます。

 

そして、バンドの曲なのでギターやベース、キーボードが正しく聞こえないとまったく楽しめません。低価格なイヤホンではベースの音を拾いすぎて、他の音を邪魔することが多いですが、しっかりとギターとキーボードの音も奏でていて、聞いてて心地が良いです。

 

NICEHCK X39は低価格な有線イヤホンで、万を超えるような素晴らしい製品と戦うことは出来ませんが、この価格帯ではかなり優れた製品と言えるでしょう。よくわからないメーカーやブランドの製品や、令和最新版といった製品を購入するぐらいならNICEHCK X39を購入して満足してほしいです。

 

また、ボーカルのないインスト曲でも上手に奏でており、特にゲーム音楽との相性が良いと感じます。それはEDMであったり、ピアノ曲であったり、オーケストラ調でも万能で、本当に驚きを隠せません。

 

NICEHCK X39はAliExpressの他に、Amazonでも販売されているので、入手が簡単なのもかなりの高評価ポイントです。ただ、本体のカラーによって奏でる音が異なるのは、この低価格なイヤホンで実践するのはなかなかの強気だと思います。

 

このような価格帯のイヤホンを購入する人の多くは残念ながらオーディオに関してあまり興味がなく、なんとなくいい音が聞こえればいいと思っているので、万単位のオーディオマニアに対して行うべきなのではないかと思います。

 

記事執筆時では、ブラックのマイク無しは2,350円で、シルバーのマイク無しは2,650円となっており、ややブラックが安く設定されています。

 

ブラックは「弾性のある低音と豊かな中音域が特徴」とされていますので、EDMやK-POPが好きなのであればこちらを買ったほうがいいでしょう。シルバーは「澄み渡る、透き通る音質」とされていますので、いろいろな音楽を聞きたい人はこちらを購入したほうがいいでしょう。