MEIZUのCEOが黄秀章(Jack Wong)氏から黄質潘(ZhiPan Wong)氏に交代したのは2021年2月に明らかになっていましたが、更に進むこと2ヶ月後の3月29日に法定代表者も交代したと中国の企業情報サイトの企査査から明らかになりました。
法定代表者は文字通り企業を代表する人で、企業が意思決定した事象は一般的に法定代表者の行為と解釈され、税務問題や訴訟が起こった際は法定代表者に責任が生じます。会社法によると法定代表者は董事長、執行董事、総経理が就任する必要があり、現在の黄秀章氏は董事長、黄質潘氏は総経理と董事を務めていますので、法定代表者を変更する必要はありませんが、黄質潘氏はCEOを務めていますので変更する意味はあると思います。
法定代表者の変更は以前にも行われており、企査査によると2014年7月10日に黄栢涛(Huang Baitao)氏から黄秀章氏へ変更しています。黄栢涛氏と黄秀章氏と黄質潘氏は、黄秀章氏を基準として、いとこが黄栢涛氏、実弟が黄質潘氏となり、黄秀章氏に親しい人物が法定代表者となっているため家族企業的な経営を行っていると言われています。