Snapdragon 8 Gen 2を搭載したMeizu 20とMeizu 20 Proですが、独自にGPUのクロック数を追加した可能性が出てきました。ただ、残念ながら強い方向ではなく弱い方向に追加しているため、競合他社の製品と比べて性能が高くなることはありません。
中国のレビュワーのひとりの肥威氏によると、Meizu 20 Proの情報を解析したところ、GPUのクロック数に124.8MHzが追加されていることが判明したようです。同じくSnapdragon 8 Gen 2を搭載したvivo X90 Pro+の最低値は220MHzのため、Meizuが独自に追加したのではないかと考えているようです。
この124.8MHzは名ばかりのものではなく、実際に動作している様子も公開されており、競合他社製品と比較して低負荷な利用時においてさらに省電力で動作することになります。ただ、これがQualcommが設定した数値なのか、Meizuが独自に追加したのか現時点では不明です。
注意点としてはオーバークロックしていないので、ピーク性能は競合他社製品と同じです。そのため、理論上はXiaomi 13 Ultra、vivo X90 Pro+、nubia Z50 UltraなどのSnapdragon 8 Gen 2を搭載したデバイスと同じ性能を発揮します。
ただ、省電力性に関しては通常の最低値の220MHzよりも低い124.8MHzを用意しているMeizu 20シリーズが、その部分では競合他社を上回る可能性が高いです。さらに、日常的に利用するスマートフォンということを考えると、競合他社と比べて優位点があると感じます。
Meizu 20とMeizu 20 Proは中国市場で販売されており、価格は前者が2999元(約58,500円)から、後者が3999元(約78,000円)からとなっています。日本在住の人は中国ECサイトの京東から購入することが可能です。