台湾のMediaTekは2026年4月9日、新製品としてDimensity 6500を発表しました。Dimensity 6000シリーズは5Gに対応した製品の中で一番下に位置しており、事実上エントリーモデル向けです。
| 名称 | Dimensity 6500 | Dimensity 6400 | Dimensity 6300 |
| CPU | 2x Cortex-A76
6x Cortex-A55 |
2x Cortex-A76
6x Cortex-A55 |
2x Cortex-A76
6x Cortex-A55 |
| 識別子 | 65_3339
65_3333 |
65_3339
65_3333 |
65_3339
65_3333 |
| リビジョン | ? | r4p0
r2p0 |
r4p0
r2p0 |
| 動作周波数 | 2.60GHz
2.00GHz |
2.50GHz
2.00GHz |
2.40GHz
2.00GHz |
| GPU | Mali-G57 MC2 | Mali-G57 MC2 | Mali-G57 MC2 |
| 動作周波数 | 1.1GHz (Official) | 1072MHz | 962MHz |
| NPU/DSP | - | - | - |
| カメラ | 1億800万画素 or 2x1600万画素 | 1億800万画素 or 2x1600万画素 | 1億800万画素 or 2x1600万画素 |
| リフレッシュレート | 120Hz (FHD+) | 120Hz (FHD+) | 120Hz (FHD+) |
| エンコード/デコード | ? | ? | ? |
| RAM | LPDDR4X (2133MHz) | LPDDR4X (2133MHz) | LPDDR4X (2133MHz) |
| ストレージ | UFS 2.2 | UFS 2.2 | UFS 2.2 |
| Wi-Fi | Wi-Fi 5 (11ac) | Wi-Fi 5 (11ac) | Wi-Fi 5 (11ac) |
| Bluetooth | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.2 |
| 位置情報 | GPS, BeiDou, GLONASS, Galileo, QZSS, NavIC | GPS, BeiDou, GLONASS, Galileo, QZSS, NavIC | GPS, BeiDou, GLONASS, Galileo, QZSS, NavIC |
| 通信 | 統合: 5G Modem
Sub-6GHz (DL: 3.3Gbps) |
統合: 5G Modem
Sub-6GHz (DL: 3.3Gbps) |
統合: 5G Modem
Sub-6GHz (DL: 3.3Gbps) |
| 充電規格 | - | - | - |
| 製造プロセス | TSMC 6nm N6 | TSMC 6nm N6 | TSMC 6nm N6 |
| 型番 | ? | MT6835TT | MT6835T |
| 公式サイト | MediaTek | MediaTek | MediaTek |
新たに発表されたDimensity 6500の主な仕様は、製造プロセスがTSMC 6nm N6、CPUは最大2.60GHzで動作するCortex-A76と最大2.00GHzで動作するCortex-A55を2+6構成で採用、GPUは最大1.1GHzで動作するMali-G57 MC2、RAM規格はLPDDR4X、内蔵ストレージ規格はUFS 2.2、モバイルデータ通信は5Gに対応します。
CPUにCortex-A76とCortex-A55を2+6構成で、GPUにMali-G57 MC2を採用するのはDimensity 6000シリーズの特徴です。それらの動作周波数が高いか低いかだけなので、同シリーズ内で買い替えても劇的に動作がよくなることはほぼありません。
Dimensity 6500はCortex-A76が最大2.60GHzで動作するように設定されており、AQUOS wish5が採用したDimensity 6300から0.20GHz高く設定されています。前述のとおり同じものを採用しているので劇的な改善はありませんが、より負荷のかかる操作を扱えるようになるので若干の快適さは出ると思います。
MediaTekはこのCPUの動作周波数の変更によって、競合他社の製品と比較して18%も速く、電力効率が15%から19%も向上しているようです。注意点は「競合他社と比較して」の部分で、前モデルのDimensity 6400と比較したものではないので気をつけてください。
GPUは最大1.1GHzと記載されていますが、Dimensity 6400の1072MHzをいい感じに四捨五入すると1.1GHzになるので、正確な数値は不明です。とは言え、Dimensity 6300から順当に上昇しているので、上昇していてもおかしくはありません。これに関してはベンチマークによって算出される数値で判断するのが適当でしょう。
Dimensity 6500は初搭載製品が既に存在しており、それは4月2日に発表されたHONOR X80iです。同製品は中国市場で4月10日より販売を開始し、8GB+128GBモデルが1999元 (約46,500円)に設定されています。
この製品は厳密にはDimensity 6500 Eliteを搭載していますが、「Elite」によって最大2.70GHzになっていることはなく、通常版と同じなので気にする必要はないです。この例に限らず後ろにいい感じの名前が付与されていても、発揮される性能はほぼ同じなので騙されないようにしてください。
日本市場におけるDimensity 6500を搭載した製品の投入に関しては現時点では不明ですが、採用する可能性が高いのはSHARPやOPPO、Motorolaが挙がります。ただ、あくまでも可能性なので、今後の情報に注目です。


