Lanchen(藍辰科技)製DAC搭載USB Type-C to 3.5mm変換アダプターの魅藍 HiFi 解碼耳放(mblu HiFi DAC Headphone Amplifier)を購入し使用したので感想を記します。レビュー(Review)ではない理由は私の耳がプロ並みのものではないからです。
名称 | 魅藍 HiFi 解碼耳放
mblu HiFi DAC Headphone Amplifier |
Audio Chip | Conexant CX31993 |
SNR | > 124dB |
DNR | > 111dB |
THD+N | -95dB |
再生周波数帯域 | 20Hz - 40kHz |
インピーダンス | 16Ω - 600Ω |
最大出力 | 31mW/32Ω |
PCM | 32bit/384kHz |
DSD | - |
対応OS | Android/macOS/Windows |
価格 | 79元 |
mblu HiFi DAC Headphone Amplifierのスペックは上の通りで、独立したオーディオチップとしてConexant社製CX31993を搭載。THD+Nは%表記が多いですが、LanchenはdB表記を採用しています。
PCMは32bit/384kHzに対応していますが、DSDは(おそらく)非対応。この製品以外のCX31993搭載製品も同様にDSDの対応可否が記されていないため非対応であると考えています。
対応OSにiOSやiPadOSがありませんが、iPhoneの場合はLightning to USB Type-C変換アダプターを利用すると対応します。iPadOSに関してはUSB Type-Cポートを備えていれば利用できます。
箱は縦に長め。左上にmbluロゴ、真ん中に製品の姿、下に中国語で魅藍 HiFi 解碼耳放、更にその下にmblu HiFi DAC Headphone Amplifierが記されています。
内容物は本体のみ。Meizu HiFi DAC Headphone Amplifier PRO(Review)は説明書(兼保証書)が入っていました。
本体はUSB Type-C側にmblu HiFi Audioの刻印。ケーブル部分はTPE+ケブラー素材を採用し、折れ曲がりに対して強い印象を覚えました。
アナログ型の一加 Type-C 転 3.5mm 耳机転接線(OnePlus Type-C to 3.5mm Adapter)と並べてみたところ、USB Type-C側はオーディオチップが配置されているからか少しだけ大きいサイズになっています。
USB Type-Cポートを備えているPCに接続したところ、KM-HIFI-384KHZと認識。Lanchenやmbluの文字が見当たらず、細部までの調整は行っていないのか他社の製品(ODM)にmbluの息を吹き込んだのかわかりません。
先程のアナログ型のOnePlus製品、DAC搭載のmblu HiFi DAC Headphone AmplifierをXiaomi Mi MIX 2Sに挿入し、YouTubeに公開されているフレデリックの「オドループ」を視聴し比較しました。
OnePlus Type-C to 3.5mm Adapterで視聴した後にmblu HiFi DAC Headphone Amplifierで視聴したところ、音量を全く触っていないのに音の大きさが格段に上がり、低音が強くなった印象を受けました。低価格製品はドンシャリと呼ばれる低音と高音の調整が目立ちますが、この製品は低音はそこそこ強く、高音は自然体に近づくように調整されている印象です。
音以外の点としては20分ほど連続して再生したら熱を多少持ちました。音源を変換しているので発熱は仕方がなく、その発熱も持てないほどではないので問題はないでしょう。ただ、かばんの中に入れて再生し続けるのはリスクがあると思うので、おすすめはできません。
mblu HiFi DAC Headphone AmplifierはDAC搭載USB Type-C to 3.5mm変換アダプター入門製品と感じました。というのも、不快な音の鳴らし方をしていないので下の製品を探す必要はなく、より優れた製品が欲しい人はこの製品を踏み台にしてオーディオの世界へ飛び込んで行くことが出来ます。