中国のHuawei (ファーウェイ)が展開するフラッグシップ製品は、PシリーズとMateシリーズの2種類ありますが、後者のMateシリーズはドイツのPorsche Design (ポルシェデザイン)とコラボした限定版が展開されています。Porsche DesignとコラボしたMateシリーズの製品は確かな性能と確かなデザイン、確かな高級感が相まって素晴らしい製品になっていることから人気があります。
しかし、そんな人気を誇ったHuaweiとPorsche Designのコラボは、今年を最後に終わってしまう可能性あると情報通が明らかにしました。つまり、来年のMateシリーズからコラボをしないことになります。
私の記憶が正しければ、HuaweiとPorsche Designの初めてのコラボは2016年11月に開催されたHUAWEI Mate 9シリーズの発表会で発表されたPORSCHE DESIGN HUAWEI Mate 9で、このコラボによって元々されていた注目を、世界的なPorsche Designとコラボすることでさらに注目を集めたような気がします。
- PORSCHE DESIGN HUAWEI Mate 9 - 2016年11月
- PORSCHE DESIGN HUAWEI Mate 10 - 2017年10月
- PORSCHE DESIGN HUAWEI Mate RS - 2018年3月
- PORSCHE DESIGN HUAWEI Mate 20 RS - 2018年10月
- PORSCHE DESIGN HUAWEI Mate 30 RS - 2019年9月
- PORSCHE DESIGN HUAWEI Mate 40 RS - 2020年10月
- PORSCHE DESIGN HUAWEI Mate 50 RS - 2022年9月
PORSCHE DESIGN HUAWEI Mate 9を発表した後は、2017年10月にはPORSCHE DESIGN HUAWEI Mate 10を発表し、さらに2018年3月はPORSCHE DESIGN HUAWEI Mate RS (RS呼称の始まり)を発表しました。その後はMate 20、Mate 30と続いていき、現在はMate 50まであります。
約1年ごとに新しいMateシリーズが発表され、Porsche Designとのコラボ製品が発表されますが、2021年に限ってはアメリカ合衆国による制裁が強く影響し、HUAWEI P50シリーズの発表会を2021年3月に開催できず、例年より4ヶ月遅い7月にずれてしまいました。そのため、HUAWEI Mate 50シリーズの適切な発表時期を見失ったため、2022年にずらしたとされています。
今年の2023年は9月から10月にMate 60シリーズの発表会を開催する予定とされていますが、情報通の@定焦数碼氏は自身のWeiboを通じて「RSのライセンスは年末まで有効、今世代は間に合う」と明らかにし、さらに「発表会は9月中旬に開催、製品は9月末に販売される」と投稿しました。
この情報が正しければ、PORSHCE DESIGN HUAWEI Mate 60 RSがHuaweiとPorsche Designがコラボした最後の製品で、来年以降に発表されるであろうHUAWEI Mate 70シリーズはコラボしないことになります。
ライセンスに関してはHuawei側が更新を断ったのか、Porsche Design側が断ったのか、はたまた政府が介入してコラボしないように命じたかどうかは不明です。EU (欧州連合)はEU加盟国のドイツに対してHuaweiの製品を使用しないように要請を繰り返しており、2023年3月時点でドイツはHuaweiやZTEの通信機器の排除にかじを切り、脱中国の動きを見せています。
それが関係したのかしていないのかわかりませんが、少なくともドイツ企業のPorsche DesignとHuaweiは関係を今年の末に終了させます。2016年から始まったコラボですが、始まりがあれば終わりがあります。しかし、この終わり方は少し悲しいものがあります。