調査会社のOmdiaはGalaxy Z Flip3 5GはOPPO Find Nが属するフォルダブル製品についての調査結果を発表し、出荷台数が前年比309%になったと明らかにしました。
同企業は2019年の販売以来、総出荷台数が1150万台を超え、2021年の出荷台数は900万台で、下半期には89%を占める800万台が出荷されたと発表しました。フォルダブル製品は最先端技術の集合体なので高価格になりやすいですが、総計で1150万台を出荷したのは今後の市場を見る上で重要な数字となりそうです。
Samsungは現在までに9機種のフォルダブル製品を発表しており、総計で88%を占める1000万台以上を出荷し、その中でGalaxy Z Flip3 5Gが2021年の出荷台数の52%を占める460万台を出荷したようです。大きく伸ばした理由として前世代の製品から価格が大幅に下げられたことを挙げています。また、Galaxy Z Fold3 5Gは250万台を出荷し、こちらも前世代の製品より$200安く設定されたことが要因としています。
他の中国企業よりも早くにフォルダブル製品を発表した実績のあるHUAWEIの2021年の出荷台数は10%を占める90万台で、累計で120万台を出荷しているようです。アメリカ合衆国による制裁で厳しい状況に立っていますが、HUAWEI Mate X2は60万台を出荷し、Galaxy Z Flip3 5Gと同じ形態のHUAWEI P50 Pocketを続けて発表するなど努力をしています。
XiaomiはMi MIX FOLDを2021年上半期に発表し、低価格・高性能な製品を両立しましたが、出荷台数は予想よりも少なかったようです。しかし、同社は第2世代の製品を発表予定で、この市場の進化を信じているようです。
2021年Q4に発表したOPPO Find Nで市場に参加したOPPOは、同社の予想よりも多い出荷に成功したようです。同製品は競合他社と差別化を図ったコンパクトな画面を備えており、確かな地位を築いたようです。
Honorやvivoが参入し市場の活性化が予想されますが、Omdiaはフォルダブル製品が主流になる可能性は低いとしつつも、2022年の出荷台数は1400万台を予想し、2026年までに総出荷台数が6100万台を超え、携帯電話市場全体の3.6%を占めると予想しています。