自社開発SoCのGoogle Tensorを搭載したPixel 6とPixel 6 Pro向けにCustom Kernelが公開されました。
Pixel 6: oriole Pixel 6 Pro: raven Pixel 6 and 6 Pro: raviole
今回公開されたのはKirisakura-Kernelで、Raviole向けと記載されています。Ravioleは上の様にPixel 6とPixel 6 Proの両機種向けを表しており、もしOriole向けと記載されていたらPixel 6“のみ”、逆にRaven向けと記載されていたらPixel 6 Pro“のみ”となります。
Kirisakura-Kernelの特徴はMagiskを利用してPowerhint Moduleを導入すると、画面消灯時のCPU周波数が1.58GHz+1.49GHz+1.4GHzに制限されます。これによって音楽を再生時のバッテリー消費が軽減され、より長く使用することが出来ます。
0. Bootloader Unloked 1a. adb reboot fastboot 1b. fastboot reboot fastboot 2. fastboot flash vendor_dlkm vendor_dlkm.img 3. fastboot reboot bootloader 4. fastboot flash dtbo dtbo.img 5. fastboot flash boot boot.img 6. fastboot reboot
Bootloader Unlock済みのPixel 6とPixel 6 Pro、adb/fastboot導入済のPCで以上の作業をするとKirisakura-Kernelの導入ができます。ただ、この方法ではLinux Kernel 5.10.45の良い部分や、TTL Spoofingが有効化されたKirisakura-Kernelを導入するにとどまります。
より完全なものを利用したい場合は、Magisk v23(記事執筆時の最新版)を利用してKirisakura-Kernelのboot.imgをPatchし、作成されたimgファイルをboot領域にFlash。その後、Magisk ModuleとしてPowerhint Moduleを導入すると、画面消灯時のCPU周波数が制限されます。
Kirisakura-Kernel作成者のFreak07氏はGithubにてSource Codeを公開しているので、何が行われているのか知りたい開発者は見ることをおすすめします。