中国の開発者のZRGNiX氏がApple iPhone 7にAOSPベースのカスタムROM、MoKee 100.0 ROMの導入に成功し、その様子を微博に公開しました。iPhone 7にカスタムROMが導入されるのは初めての例です
MoKee 100.0 ROMの導入に成功した開発者はMeizu 16s ProやMeizu Note9向けのMoKee 100.0 ROMのサポートを行っている人と同じです。
今回導入されたMoKee 100.0 ROMはGSI ROMではないのでiPhone 7向けに調整が行われているため、設定画面に“iPhone 7”の表示が見られます。Android OSは2020年3月現在最新のAndroid 10が導入されており、Androidセキュリティパッチレベルも2020年2月5日と比較的新しいものになっています。
iPhone 7向けMoKee 100.0 ROMは先日公開された“Project Sandcastle”を利用してインストールされています。Project SandcastleはiPhoneを脱獄するツールのcheckra1nのPongoOSを使用したものです。主な流れとしてはcheckra1nを介してBootloaderにアクセスし、特定の領域にAndroid OSのイメージを流し込み、起動するというもののようです。今回の動作は、その流し込むAndroid OSのイメージをMoKee 100.0 ROMに変更したもの、と解釈しても良さそうです。